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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第1話 恋敵の恋敵による恋敵の為の会議
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なんでもないわ』
『え、ちょ、姉さんッ??』


この時加賀は悟った。
この2隻は……危険だと。

「大体の内容は分かった。
この面子が集められたのもな」

加賀の部屋に集められた面子は、揃って顔を見合わせた。
駆逐艦組からは雷、軽巡組には球磨、多摩、木曾。
重巡組は足柄、加古、利根。
戦艦組からは伊勢、日向、扶桑、長門、金剛。
空母組から瑞鳳、加賀、千歳。
計15人……いや、15隻の艦娘達が、狭い部屋にギュウギュウ詰めになっている。
因みに司会担当の加賀は二段ベッドの上段、赤城のベッドに正座している。

部屋の中央に置かれた机の上には雷や球磨、多摩が間宮の甘味庵から今迄ギンバイしてきた保存用のお菓子が所狭しと並べられ、瑞鳳が部屋に備えられた簡素なキッチンで淹れた御茶が置かれている。
因みにギンバイとは、海軍用語で食品や日用品をかっぱらってくる事で、銀蝿と書く。

「では先ず、敵の情報を再確認しましょう」

二段ベッドの横の壁に設けられた小さな黒板に書かれた内容を、艦載機の矢で指した。

「先ず対象となる深海棲艦の3人。
その内、戦艦棲姫とル級については、当面の間は差し当たって問題はないでしょう。
問題は空母ヲ級です」
「随分仲良さそうだったわッ??」
「Yes?? カズハも満更でもなさそうデシタッ??」
「畜生ッ??」

木曾が悔しそうに胡座をかいた膝を叩いた。

「彼からすれば妹のような感覚なのでしょうが、それがいつヲ級に付け込まれるか分かったものではありません。
何か手を打たなければなりません」
「策があるのかッ??」
「あったら会議など開きません」
「だよなぁ……」

加古が勢い良く身を乗り出し、逆再生よろしく座り直した。

「天然、あざとい、妹属性……敵ながら完璧過ぎる」

日向の的確な分析に皆が溜息を吐く。

「その完璧な相手に挑む以上、此方も無策で挑む訳には行きません。
……扶桑さん、何か策はありませんか」
「……そうね…」

加賀の発言に全員が息を呑む。
何故ならこの2人、鎮守府内では割と仲が悪いのだ。
本来は会話する様な仲でも無いのだが、こと一葉の事になると互いが互いを牽制し合う。
いつも出会う度に健かに売り言葉に買い言葉で火花を散らしている。
加賀は先に扶桑の策を出させて先手を取ろうとしている。
長門や伊勢は加賀の考えを見抜き、巻き添えを喰う事はない…と、静かに扶桑の言葉を待った。

扶桑も加賀の考えを見抜きつつも、現状で互いに手が無い事を鑑みて、素直に答えることにした。

「常套手段としては、手料理で一葉君の胃袋を掴む……と言うのも有りだとは思うのだけど……彼自身料理が上手いから余り効果は無さそうね……」
「カズハのス
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