暁 〜小説投稿サイト〜
レインボークラウン
第百九十四話

[8]前話 [2]次話
                第百九十四話  ライブの場所
 路上ライブをすることは決まった、だが。
 問題はそのライブをする場所だった、梨花はメンバーにこう言った。
「最近駅前はね」
「公園もね」
 華奈子がその梨花に応える。
「ライブする人多くて」
「一杯だから」
「事前にお巡さんにお話してもね」
「そう、だからね」
 それで、というのだ。
「多いから」
「お互いの音楽を消し合ってるから」
「許可を得てもね」
 それでもというのだ。
「演奏は出来ても」
「聴いてもらうことは」
「あまり、だから」
 そう思うからだというのだ。
「しない方がいいわね」
「駅前や公園はね」
「それじゃあ何処にしようかしら」
「学園の中はどうかしら」
 こう提案したのは美奈子だった。
「この中だとね」
「先生にお話すればね」
「すぐに許可出してもらえるから」
 部活動と同じだと判断してもらってだ、この辺りの判断は八条学園はかなり優しく寛容なところがあるのだ。
「だからね」
「楽だから」
「そう、それでね」
「そうね」
 梨花は美奈子のその提案に頷いて言った。
「私も美奈子ちゃんの意見でいいと思うわ」
「校内でのライブね」
「ええ」
 それでいいというのだ。
「いいと思うわ。皆」
「賛成」
 華奈子も他の面々もだった、右手を挙げて答えた。
 それを受けてだ、梨花も言った。
「じゃあ場所は小学校の中で」
「先生に許可貰って」
「しましょう」
 こう言うのだった。
「場所は中庭がいいかしら」
「そこでいいと思うわ」 
 美奈子はまた梨花に答えた。
「それじゃあ」
「私から言っておくわ」
 こう言ってだ、梨花から先生に言うのだった。


第百九十四話   完


                         2014・12・12
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ