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ドリトル先生と学園の動物達
第二幕その八
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「私も他の国に出張で行きますが」
「そこでお菓子を食べて」
「その甘さに驚いたことがあります」
 このことをです、日笠さんは先生にお話するのでした。
「アメリカ等でも」
「アメリカのお菓子は日本以上に甘いですからね」
「チョコレートもアイスクリームも」
「本当にそうですね」
「オーストリアのザッハトルテ等も」
 これもなのでした。
「驚く位甘かったです」
「甘いということはそれだけ糖分が多いということです」
「では今回は」
「おそらくですが」
「誰かが外国のお菓子を動物達にあげているのですか」
「その結果だと思います」
 動物達の虫歯が異常に多くなっているというのです。
「鰐達を診た結果ですが」
「左様ですか」
「しかし。マナーの悪いお客さんにしても」
 先生は悲しいお顔になって言うのでした。
「こうしたことは」
「はい、どうしてもです」
「起きるのですね」
 動物達にお菓子等をあげてその結果彼等が虫歯になることがです。
「何処でも」
「そうですね、こうしたこともマナーですが」
「そのマナーを守れない人がですね」
「います」
「そうなのですね」
「ですから私達も注意しているのですが」 
 動物園の中の所々にある看板を見てもわかることです。
「しかし」
「それでもですね」
「起こってしまっています」
 そうしたことが、というのです。
「残念なことに」
「そして今回は」
「日本のお菓子ではなく」
「しかも範囲が広いのですよね」
「そうです、虫歯になっている動物の数も種類も」
 普通に起こっている時よりも遥かにというのです。
「そうなっています」
「原因究明もしなければなりませんね」
「本当にそうですね」
「はい、それでなのですが」
 ここまでお話してです、先生は日笠さんにあらためて言いました。
「検診、治療の助手に僕の家族に来てもらいたいのですが」
「イギリスからの留学生の人とですね」
「はい、そして動物達です」
 彼等も来てくれることもお話するのでした。
「彼等にも手伝ってもらっていいですね」
「はい、そうしたことは先生にお任せします」
 これが日笠さんの返答でした。
「全て」
「わかりました、それでは」
「はい、それでは」
 こうしてでした、先生は日笠さんからもトミー達の助っ人を認めてもらいました。そうして実際にでした。
 トミー達が来てです、彼等の助けも借りて動物達の検診と治療それに原因究明にあたりました。鰐の次はです。
 キリン達を診ました、先生はキリン達に何を食べたのか聞きました。
「餌の草とね」
「あとお菓子だよね」
「そうそう、異様に甘いね」
「あのお菓子もね」
 食べたというのです。
「何か信じられない位に甘かったけれ
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