第一話 幼女で洋女で養女なの?
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するはやてさん。
ちなみに『爆笑』は大勢の人が笑う事なので、多重影分身を身につけないと一人で爆笑する事は不可能だってばよ。だから本来は誤字です。と、自分でツッコミを入れてはやての大笑いが納まるのを待ちます。
そんなこんなで数分後、漸く八神さん家のはやてさんは復活しました。
「いやぁ、久しぶり大笑いしたわ。あやめちゃんは本当に面白いなぁ」
「はやては面黒いですね」
「江戸時代の職人的な意味で? 俳句や川柳で使われるような意味で?」
「前者です」
「それなら安心したわ」
「面黒いに『おもしろい』と『つまらない』の両方の意味があると知ってる小学三年生って気持ち悪いです……」
「自分もやろ、自分も」
「む? 自分は、ですよね」
「ちゃうちゃう。わかっとるくせに誤魔化すのはやめてぇや。自分っていうのは関西ではお前とかの意味があって――って説明さすな!」
「説明すんな! です」
あはははは、と二人で笑う。
そろそろ自宅に誘われても誘ってもおかしくないくらいには仲良しな感じです。あんまり自分の事を話さないで聞き役に回る事が多いはやては、車椅子の事も含めて複雑にいろいろありそうなので自分から誘ったりするのはアレですけど。
「……おっと、そろそろ買い物に行かなあかんから帰るわ。また見掛けたら声掛けたってな、あやめちゃん」
そんな複雑な思いを抱えながらも話し込んでいると、窓の外は夕方。私もそろそろ帰った方がいい時間帯です。
「そうですね、『また、図書館に』」
「sleeping beauty、ってか?」
「この場合、はやては誰とキスするのでしょうか?」
「ツンデレ巨乳っ娘のお姉さんが私とファーストキスか……じゅるり」
「はやて、よだれよだれ」
「おっとっと」
バイセクシャルの疑いが少しある八神はやてさん、でした。
「ほな、またなぁ」
「ばいばいですです」
そんなはやてと別れて帰宅です。
☆
帰宅してからもまたなのはが塾から帰ってくるまでいろいろありましたが、特に一般の家庭である事と変わりないので割愛。
夕食の時間。全員が席に着くと、なのはが赤い宝石の付いた首輪をし
た茶色いフェレットが怪我をしているところを発見した事を話し始めました。
塾へ行く途中に道端で発見して動物病院へ。怪我は深くないみたいだけれどかなり衰弱しているみたいだから様子を見る為に獣医さんが明日までは預かってくれる。でも明日からはどうしたらいいのかわからない。しかもアリサは大量の犬を、すずかは大量の猫を飼っているから預かれない。高町家も飲食物を扱っているからペットの飼育はダメとはわかっている。でも心配、だそうです。
「――という訳で、そのフェレットさんをしばらくうちで預かる訳にはいかないかなぁ、って」
なのはが顔色を窺いながらそう言うと、高町家一同は
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