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魔法少女コミカルあやめ
第一話 幼女で洋女で養女なの?
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ですよ」
「ああ、そうですか。なんや、ちょっと少し間違うてしまいましたわ……って、なんでやねん! 小学生が官能小説なんて読むかいな! うちがそんなにエロく見えんのかいな!」

 声を掛けてみると見事なツッコミ。
 関西弁も加えて、アリサ以上にキレのあるツッコミを見せて――いえ、魅せてくれました。

「……って、なんや、やっぱりあやめちゃんか。なんであんたはフランス書院文庫とか知っとんねんな」
「お互い様ですよ、はやて」

 車椅子少女。彼女の名前は八神はやて。きょっぱいもちっぱいも愛するおっぱいソムリエ。三年生に進級してぐらいの頃に図書館で今日みたいに困っているところを助けて以来何度か話すようになった変態さんです。足が悪いので小学校には通っていないらしいのですが、それでも図書館に通ったりしていて知識的には問題ない真面目な文学少女。エロい部分以外は完璧な美少女さんです。

「おっ、ありがとうな」

 彼女が取ろうとしていた本を取ってあげ、私も本を選んで、貸出手続きを終わらせてから、二人揃って雑談スペースに移動。図書館内では私語厳禁です。

「久しぶりやな、あやめちゃん」
「そんなに久しぶりじゃないですよ? はやてがすごく友達が少ないからそう感じるだけです」
「……そして相変わらずやわ」
「照れます」
「褒めてへんわ。それと照れる言うてる割に表情全く変わってへんよ?」
「変わらない、ただ一人の少女」
「ダイソンみたいに言われても……」

 ちゃんと通じる辺りはやても変わらずなようです。

「儲かりまっか」
「ぼちぼちでんなぁ。あ、言うとくけど関西の挨拶がこれやっていうのは間違いやからな?」
「そんなの信じてるのは、日本にまだ忍者や侍がいると思っている外国人と同じ数だけしかいませんよ」
「スシテンプラー」
「ゲイシャニョタイモリー」
「女体盛りはあかんやろ」
「体温で魚が傷んでしまいますしね」
「そう言う話ちゃうわ」

 食べ物を粗末にする行為なので、女体盛りを知らない良い子は、調べたり真似したりしてはいけません。

「あと、忍者とか侍がまだいるって信じとる外国人は結構おるらしいで」
「ああ、うちのアリサも『ニンジュ、サメラーイ、何処イルノヨ?』とか言ってましたし」
「なんで釘宮ボイスで喋るねんっ!」
「いやいや、アリサの声は釘宮ボイスにそっくりなんですよ。ちなみに自宅には犬を飼ってます」
「このバカ犬ぅっ! って?」
「結婚式をした後で五万の軍勢に一人で立ち向かう姿は格好良すぎます」
「あれは惚れてまうやろ。あ、もしかしてあやめちゃんって日野さんボイスもできんの? ちょっとやってみてぇな」
「『相棒、右だ! トレビア〜ン♪』」
「ちょwなんでそっちやんねんwwしかもなんか混ざっとるしwwwほんでその声何処から出しとんねんwwww」
「混ぜるな、危険」

 大爆笑
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