憂鬱になったので
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なかったから、水は最小限しか飲んでないんだよな
寺なら井戸からたらふく貰えることだろう
「あ、あぁ・・・井戸はこっちだ
調子悪いのか・・?」
面喰ったように困惑した顔で問われる
いつも調子は悪いよ
「少し、頭痛が」
「え・・・あ、オレも頭痛がしてて・・・
その薬、効くのか?」
「木の葉が誇る大病院で処方されたものです
・・・あまりよい事ではありませんが、お分けいたしましょうか」
別にオレ用に処方された奴じゃなくて、大衆向けに作られた頭痛薬だから・・・
大丈夫だろう
「・・・貰う」
「・・・薄墨、オレはこの人と井戸へ行くから、まじらず上忍たちから離れないように」
先生を仰ぐと、気にするなとでも言いたげに手を振られる
少年の後に続いて歩き出す
その後ろをついてこようとするサイにもう一度だけ声をかけて歩き出す
「薄墨」
「分かったよ」
少しだけ低く声をだすと、すんなりと立ち止まったサイ
そのまま踵を返して先生の傍に向かった
後ろ姿を確認して、改めて少年の後を追った
◇
井戸にたどり着くまで終始無言
まァこんなマスク付けている怪しげな忍ににこやかに声をかける気にはならないだろうな
「・・・ほら、水ならここで汲め」
「ありがとうございます
こちらが先程の薬です、お使いください」
「あぁ・・・」
薬を飲むにはマスクを外さなければならない
素顔がばれる・・・?
マスクを脱ぐことによる対応策はすでにある
少年がちらりと脱ぎ始めたマスクを凝視している
ククク・・・その好奇心が仇となるのだ・・・
首元で固定していた部分をとり、そのまま一気に頭部を露出する!
「なっ!?
ま、マスクの下にマスク、だと・・・ッ!?」
そのまま脱ぎ取ったマスクを少年に叩きつける!
その隙にマスクの口部分へ薬と水を放り込んだ
マスクが一枚犠牲になったが・・・仕方あるまい
「あ!
も、もう薬飲んでやがる・・・」
もう一枚のマスクを持ったまま、少年が呟いた
ククク・・・何故だか知らんが優越感に浸る
「お水ありがとうございます
・・・私は鶸茶 貴方のお名前は?」
「・・・ソラ、だ」
ところでカメーンって知ってる?
某赤緑兄弟RPGに出てくる仮面みたいなモブ敵なんだけど
トモダチマスクの下、カメーンマスクなんだよね
・・・12thマスクと悩んだんだけど
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ