憂鬱になったので
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
わけじゃないんだろうけど・・・
でも、おい飛段何してんだお前
「それで、そのジャシン教が、まぁなんだ・・・アレだよアレ
アレでソレだから調査しに行くの
もしかしたらジャシン教の妨害があるかもしれないので、ランクがあやふやなんだ」
「こらシナイ、お前はまたそう説明を端折る癖を・・・
そんな事では班の者が困ると何度も教えただろう」
アレでソレって何なんだよ・・・
ガイ先生が溜息つくのも分かる
歩き続けていると、舗装された登り階段が現れる
何段あるのだろうか、千段?
惚けたように見上げるとまた頭痛に襲われる
「痛・・・」
ズキズキとした痛みが、前頭部を刺激する
立つことが叶わず、頭を抱えてへたり込んだ
そんなオレを心配して、サイが近寄ってくる
ガイ先生も心配して、背負ってやろうかと言われるが、首を振って遠慮する
シナイちゃんはすでに階段を上り始めている
・・・頭痛なんかで、立ち止まってちゃダメダメだな
「鶸茶・・・大丈夫かい?添い寝する?」
「・・・お前今度は何の本読んだ」
「友人のための看護法、だけど?」
「お忘れなさい」
「あ、うん、わかった」
お忘れなさい
階段を一歩一歩登って行くごとに、頭痛がひどくなる
眩暈にも似た感覚が襲う
痛みに耐えながら登りつめていくと、大きな門が見えてきた
原作と変わりもしない、大きな、大きな門
「ここが・・・火ノ寺」
風がそよぐ
前を進む先生の髪が流されていく
オレの声を聞き取った先生が振り返る
「そうだ
そして、”忍僧”は皆”仙族の才”と呼ばれる特別な力を持つといわれる」
門の前に立ち、大声を上げる
「我等は木の葉の忍、どうか開門していただきたい!」
ギギ・・・と木が軋む音が響き渡り、ゆっくりと門が開いていく
開いた門から僧のほかに、僧衣を着た1人の少年がいる
顎のあたりで切りそろえられた髪、真ん中で分けられた前髪は何故か一束だけ眉間を通っている
何故か眉間にしわを寄せてこちらを睨みつけている・・・ように思える
目があった気がした
「よくぞ参られました木の葉の方々
地陸様よりお話は聞いております、さぁ本堂の方へ」
「よろしくお願いいたします」
先生とガイ先生があいさつを交わす横で、オレは先程の少年と向かい合っていた
・・・随分と、調子が悪そうだ
ポケットから頭痛薬を取り出す
「・・・お水、貰えます?」
どこまで歩くか分から
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ