第間話 To be continued
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ゼネティックスの独房エリアに、一人の女性が訪れていた。
元ナンバーズ、キム・ユミ教官。英雄である、アオイ・カズハの友人でもあった人物だ。
なぜ彼女がこんな所にいるのかと言うと、ちょっとした事情がある。
「サテライザー・エル・ブリジット。」
それは、この学園での問題児に会うためだ。
牢屋の中には、サテライザーが体育座りをして俯いていた。
ユミの声で、サテライザーは顔を上げる。その眼光は、いつも以上に鋭さを増し、ユナを見据えている。
その目には、屈した様子など微塵も感じられず、力強い光が爛々と輝いていた。
「運が良かったな。カンナヅキ三年生は無事だ。出てもいいぞ。」
どうやら、カズトの証言で相手方に非があることがわかったらしい。
それでも、サテライザーは動かない。
「それから、一つ忠告だ。」
彼女は、サテライザーの目線に合わせる様に、ひざをついた。
そして、何時もの彼女らしくない事を言った。
「もし、貴様が、アオイ・カズトに危害を加えたら、教師ではなく、一人の人間として、貴様を殺してでも報いを受けさせる。覚えておけ。」
そう言って、彼女は立ち上がり、踵を返して歩いていく。
ユミの冷たい言葉に、サテライザーはようやく口を開いた。
「元ナンバーズの実力はそんなに凄いんですか?」
その台詞に、反省の色は全くと言っていいほど無かった。
キム・ユミは、稀に見るいい教師だ。
生徒の相談に乗り、依怙贔屓せず、教え方も上手い、厳しくも、優しい、まさに教師の鏡と言った先生だ。
そんな彼女だが、今の返答には本当の意味で、怒りを覚えた。
「試してみるか…?小娘…?」
その威圧感は、サテライザーやカズトの物とは比べ物にならないものだった。
さすがのサテライザーも、それに気圧されたのか、目をそらして呟く。
「遠慮しておきます………」
勝てないと思ったのだろう。ユミは、そうやって、自分に言い聞かせた。
そうでもしないと、自分の怒りを抑えていられないと、自分でも理解していたのだから。
時を遡って、数時間前。ユミは、友人のエリズの部屋に来ていた。
「一体、どうしたのよエリズ。私は今からサテライザーにお灸を据えに行かなきゃいけないんだけど?」
「それよりも、これを見てよ。」
生徒指導をそんなことと言われたのは、少し癇に障ったが、ユミは言われた通りに、パソコンの画面を見る。
「これは………」
そこにあったのは、アオイ・カズトの個人データ。おそらく、編入の際に取ったのだろう。身長、体重、血液型に、生年月日。いたって普通の内容に思えるだろうが、そのデータには、異常な点があった。
「これは…一体……」
「さすがは
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