第十六話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
そして、やってきました生徒会室……なのですが……
『……っちの書類……!?』
『それ…………ち!』
『もう少しで……達も……!踏ん張れ!』
『頑張って…………すわ!』
何だか……部屋の外にいても聞こえる位大きな声でクレア達の声が聞こえるんだが……。
「もしかして……忙しい?」
「もしかしなくても忙しそうですね」
「ああ、声を聞いただけでもわかる位忙しそうだ」
「うん、もの凄く忙しそうだね」
俺、アーシア、ゼノヴィア、ヴァーリの順で言葉を漏らす。
いや、外にまで聞こえるなんてどんな大声で話し合ってるの?
「ま、まあとりあえず、入るか……」
俺は意を決して扉のドアノブに手を掛けて、開ける。
そして俺たちの目に生徒会室の中の様子が見れるのだが……
「「「「「……………………」」」」」
生徒会メンバーが全員顔を突っ伏しており
「あ、イッセー!待ってたわよ、手伝いなさい!」
「イッセー君!急いで!書類がどんどん増えていくのよ!」
「イッセー、お前の席はこっちだ!早く手伝ってくれ!」
「このままじゃ、私達の手が壊れてしまいますわ!」
クレア達は手を高速で動かしながらも何とか書類を片付けている。
そして、そんな中でも異質なのが
「おお、イッセー。遅かったな、早く手伝ってくれ」
「イッセー君、あなたの書類処理能力の高さを見せつける時です。手伝ってください」
腕が何本もあるかのように錯覚させるほどの早さで腕を動かしながらも、涼しげな感じで俺に話しかけてくるソーナ会長とルビアだ。
「い、イッセー……………イッセー、なのか……?」
「あ、ああ。俺だぞ匙、気をしっかり持つんだ」
「イッセー……書類が……書類が終わらねぇんだ……やってもやっても……無限に沸いて出てきて……」
あ、ヤバい。これはガチな方向でのヤバさだ。
「わかった、わかったから匙。後は俺たちに任せろ。仮眠でも取っとけ」
「ああ、後は、頼む…………ガクッ…………」
匙が寝てしまうと同時に、他の生徒会メンバーも顔を突っ伏して寝てしまう。
恐らくは安心から来るものなのであろう。
「はぁ……すいません、イッセー君。ちょっと夏休み中は仕事がありますので、生徒会の方が出来ないんですよ。だから、今の内に夏休み中にやる仕事をしていたのですが……」
「ああ、なるほど。それでこの書類の量ですか……」
書類が山になって積まれてるの初めて見たよ。
「さて、とりあえず始めるか。ゼノヴィアは書類を運ぶ仕事を。ヴァーリはアーシアの補助な。アーシアも少しは経験してるけど、さすがにこんな量はやったことがないだろうし」
かくいう、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ