第四十四話 新天地へ
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ポカリモンに破壊されたりはしなかった。
何せ、究極体の攻撃を受けても罅1つ入らなかったのだから。
大輔は紋章を取り出すとD-3に近づける。
すると紋章が光りだし、紋章がD-3のディスプレイに吸い込まれた。
次の瞬間、D-3のディスプレイに奇跡の紋章が浮かんでいた。
賢もやってみれば同様の現象が起こった。
フェイト「…あの、紋章は何処にあるんですか?」
ゲンナイ『紋章はサーバ大陸のあちこちにばらまかれてしもうた。』
大輔「つまりそれを見つけないといけないわけか…」
大輔が溜め息を吐きながらぼやいた。
その時だった。
耳障りなノイズとともにゲンナイのホログラムがゆらめく。
ゲンナイ『あ、いかん。デビ…妨害が……』
大輔「ゲンナイさん?」
何をする間もなかった。
キィン、と高くハウリングのような音が響き、それに驚いた皆が閉じた目を開けた時、ゲンナイ老人の立体映像は、跡形もなく消え去ってしまっていたのだった。
なのは「消えちゃった…」
大輔「あのくそ爺…」
こめかみをひくつかせながら呟く大輔。
すずか「…地図は無事届いたみたい」
パソコンを操作し、すずかが告げる。
フェイト「これから…どうする?」
フェイトがなのはを見遣りながら言う。
大輔「とにかく山を降りよう。話はそれからだ」
清らかな水が絶えず湧き出る泉の辺で、久しぶりにゆっくりと過ごせる夜。
一口食べるごとに、飲むごとに、言葉を交わすごとに、張り詰めていた心も身体も緩やかに解けていくのを感じる。
アリサ「やっと落ち着いたわね…」
ギルモン[腹一杯食ったから、眠くなってきたぞお…]
呑気な台詞、そんなことを言えるのも、生きているからだ。
今の自分達ならそれがどんなに素晴らしいことかわかる。
他愛ない雑談の輪の少し外側、跳ねた飛沫がかかるほど水に近い岸辺で、アリシアはひたすらデジタマを撫で続けていた。
それを見たフェイトがアリシアの元に行く。
アリシア「何?」
フェイト「ん…頑張ってるねアリシア」
アリシア「うん、早く孵って大きくなるといいなって…」
フェイト「大丈夫、きっとすぐだよ。アリシアがこんなに会いたがってるんだから。プロットモンだってきっと同じ気持ちだよ」
アリシアの隣に座りながら言う。
アリシア「うん!!」
チビモン[きっとすぐに戻ってきてくれるよ…アリシアが望むならね]
アリシア「…そうだねっ」
アリシアはデジタマを優しく抱き締めた。
大輔「さて、飯も食ったしこれからのこと決めよう」
大輔が立ち上がる。
英気を養ったその瞳は、迷いなく勇ましい。
アリサ「ゲンナイさんは、サーバ大陸
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