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ハイスクールV×D ライド14
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 そう言って笑みを浮かべると、

「それに情報なんて完全に隠せる物じゃない。何処からか洩れる物だろ」

 同じくフリーの賞金稼ぎの伝手で知り合った情報屋なのだが、かなりの精度の情報を貰う事ができるので、結構頻繁に利用していたりする。

「……ところでイリナ、悪魔に態々エクスカリバーの能力を話す必用は無いだろう?」

「いくら悪魔だからと言っても、信頼関係を築かなければ仕方ないでしょう。それに、私の剣は能力を知られたからと言って、この悪魔の皆さんに遅れをとる事は無いわ」

 自分の実力に自身を持っているのか、そう言いきるイリナ。確かに知られたとしても変化と言う類の能力なら、それほど問題は無いだろう。寧ろ、戦闘になった際には不意打ちは出来ないだろうが、それでも警戒心を抱かせる事ができる。
 時に情報を開示した方が有利になることも有る。

「それに、彼の持っている聖剣にも興味が有るのよね」

「これの事か?」

 そう言ってブラスター・ブレードを掲げてみせる。

「うんうん、真っ白で綺麗な剣だけど教会の資料にも無い剣だから気になってたのよね」

 幾ら詩乃一筋とは言え、外見は十分に美少女に分類できるイリナ……流石に剣を覗き込むために近付かれると照れもする。

(何デレデレしてるのよ)

(いや、流石に近付かれて……痛いって、勘弁してください)

(……)

 小声でそんな会話をして鏃で脇腹をグリグリとしてくる詩乃に本気で謝る四季。はっきり言って詩乃相手ならヤンデレだろうが受容れる覚悟も有る。……寧ろ、殺したいほど愛されるというのも嬉しいと思う四季だったりする。

「ねぇ、この剣、なんて銘なの?」

「……異世界に於ける英雄の手にあって、多くの戦いを駆け抜けた剣、その英雄は己の名を捨てて新たに剣の銘を己の名にした」

 ゆっくりとその剣の逸話を話す。『異世界の剣』と言う所で伝説に謡われた天使側の使った剣だと言う事に気付いたのだろう、驚愕に染まる。

「この剣の名は同時にこの剣と共に戦い抜いた英雄の名、『ブラスター・ブレード』だ」

 今この地に告げられる英雄の名。




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