暁 〜小説投稿サイト〜
日向の兎
1部
29話
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二日目の夜明け前に私達はテンテン、ネジと私とリーに班を分けて行動を開始した。
基本的に他班を見つけても手だしはしないという事だが、私とネジの白眼で罠や相手のチャクラ量などを判断し可能と感じた場合は狩る。
援護が必要になればテンテンが大規模な爆発を起こすか、リーが重りを外してネジ達を私のところまで連れてくるかだ。防御に特化させれば私一人でもイレギュラーにでも当たらない限り、十分に凌ぎ切る事はできりだろう。
「リー、敵を見つけた場合はまずは牽制に徹して貰うぞ。君の速度であれば牽制に徹すれば大したダメージを追うことなく、適度にダメージを相手に与えて、手の内を晒させる事が出来るからな。
私もその方が分析に集中できる分、対処方を組み立てる時間も短く済むというものだから」
「分かりました。その後、蓮華はどうしましょう?」
「分析が終わった後だな?……やめておこう。君の体への負担もあるが、表蓮華は一対一でなければ妨害によって対処されやすい」
「……そうですか」
リーは少し残念そうに呟きながら、不意に歩みを止めた。そして、何かに気付いたらしく地面を駆けていたリスを捕まえ、その背中に貼り付けたあった何かを握り潰した。
ふむ、リスの背中に起爆札……動物爆弾とでも言うべき物だな。私達には全く関係のない方向へ向かっていたので気に掛けなかったが、存外これを仕掛けた輩が近くにいるやもしれんな。
「ヒジリさん」
「ああ、分かっている」
白眼で周囲の観察を始めると、二班ほど発見することができた。片方はナルトの班だが……襲撃を既に受けた後なのかナルトとサスケが動けず、サクラが看病していると言ったところか。
もう片方はそれを狙う音隠れの里の班か。
ナルトの班は既に巻物を奪われた後のようで、誰も巻物を何処にも持っていない。音の巻物は……ダブりのようだな。
音の方は今まで戦闘をしなかったのか無傷、このまま放置すればナルトの班を完全に潰すだろう。
合理的に考えるならばこのまま放置して、ナルトの班が完全に潰れてから音の巻物を奪って処分するべきだ。
「しかし、私はどうにも甘いな」
「何がですか?」
「リー、南に二百メートルだ。今すぐ走るぞ!!」
「分かりました!!」
リーと私はナルト達の元へ最短距離で向かう事となった。



私達が着いたタイミングは中々ギリギリだったようで、もう少しでサクラがやられるところをリーが割って入り、私が起爆札で音の連中を一旦下がらせる事になった。
本来ならこちらの姿を晒すことなく始末するなりなんなりできたが、波の国以来、ガイ先生から殺しは無しと厳命されているのでこんな無様な登場になってしまったのだ。
「……ヒジリさんにリーさん?」
サクラは突然現れた私達に唖然としていた。
彼女は見た目こそ
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