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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第百七幕 「青天の霹靂」
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今から篠ノ之博士が嫌いになりそうですわ!!マニュアルくらい用意しておけばいいものをッ!!」
「同感だ!私もあの人のそう言うテキトーな所が大嫌いだからな!!」
本人の知らない所で株価大暴落中だが、この世界の兄やら姉にはよくある事なので今更気にする必要もない。
箒は相手の攻撃に晒されながら考える。
一方はなんとなく想像がついている。おそらくあの人のことだから、もしも味方が全滅しても私だけ生き残れるついでに応用も利くような機能を仕込んでいるに違いない。多分だけどバリアエネルギーを回復したり、それを譲渡させるような力だろう。
ISはバリアエネルギーなしには唯のがらくただ。逆にエネルギーさえあれば自己修復機能も動いてずっと戦闘続行が可能だ。つまり最重要であるエネルギーに関連する力を、あの身内びいきなら入れる。
(※全て箒の想像です。教えられたりはしていません)
問題はもう一つだ。おそらく攻撃方面に役立つ何かをあの人なら入れている筈だ。何故なら戦いとは相手を打倒せねばならず、その攻撃こそが身を守る術にも繋がるからだ。だからてっきりメインウェポンである剣に何かしらの隠し装備を仕込んでいるだろうと踏んで探していたのだが、一向に見つからない。
「私は剣士だ。だから姉さんなら剣に関係するものを仕込んでいる筈なのだが……」
「貴方の二刀が持つ機能とは違う物が、ですか?」
「ああ。くっ……何か手がかりがあれば……!!」
直後、ハイマニューバミサイルが2人に飛来し、緊急機動でかろうじて回避した。
手がかり――そういえば、と箒はあることを思い出す。
それは、紅椿を受け取った直後に姉と交わした会話――。
=
『姉さん。装甲板に何か挟まってるんですが……巻物?』
『ああ、それは確かチカちゃんからのメッセージだね!広げてごらん!』
『どれどれ……『剣は抜かずに済めば無事太平』………戒めでしょうか』
『ううん、隠し機能のヒントだよ?』
『えぇー……マニュアルないんですか?……無いでしょうね、姉さんはそういうの作らなそうですし』
=
「剣は抜かずに済めば無事太平……剣は抜かない……?しかし、剣士から剣を奪っては戦う術がない。一体何を――」
その考えに浸りそうになった箒は、ゴーストの接近を許す。
「な、しまっ……くっ!!」
仕掛けてきたのは、体当たり。あの驚異的なまでの加速度に接触でもされたら空中で錐揉みにされる。そう判断した箒は、反射的にゴーストへあるものを繰り出した。
「こんのぉッ!!」
ガリン、と音を立ててゴーストの装甲と接触しながらも直撃を免れたそれは――箒の想い人である真琴先輩直伝の蹴りだった。それによってゴーストを蹴ったことで、何とか直撃をまぬかれ
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