第二幕その二
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「歯が伸びてね」
「そう、大変なことになるから」
「だから歯はね」
「大事にしているよ」
齧ることによってです。
「いつもね」
「そうだね、ホワイティも歯は大事にしてるよね」
「歯が駄目だと食べても美味しくないっていうね」
ガブガブが言うのはこのことでした。
「だから僕だってね」
「そうだね、ガブガブも歯を大事にしてるよね」
トミーはガブガブにも応えました、見ればガブガブは白い御飯をとても美味しそうに勢いよく食べています。
「いいことだよ」
「先生からよく言われてるからね」
「虫歯になったらね」
「うん、大変だってね」
だからだというのです。
「僕もこのことだけはしっかりしてるよ」
「そうそう、歯は噛むからね」
お庭から老馬も言ってきました。
「大事にしないと」
「困るのは自分だから」
「そうしたことはね」
オシツオサレツもお庭で老馬に続きます。
「しっかりしないとね」
「絶対に」
「そうなんだけれどね」
先生は皆に応えながら言うのでした。
「なってしまったらね」
「やっぱりだよね」
「治療しないと」
「そう、原因を調べることと一緒にね」
忘れてはならないというのです。
「だから僕は明日から頑張るよ」
「まずはどの動物を診ますか?」
トミーは今度は治療するその動物のことを尋ねました。
「そうしたことはまだ決まってないですか?」
「うん、何もね」
そうだと返す先生でした。
「それがね」
「そうなんですか」
「まずはね」
何につけてもというのです。
「それからだね」
「そこは動物園の方で決めてくれるでしょうか」
「そうじゃないかな、僕はまだ動物園のことはよく知らないしね」
「どんな動物がいるかはご存知ですよね」
「そうしたことはね」
既に知っている先生でした。
「動物園にも何度か行っているから」
「だからですね」
「水族館にも行っているよ」
先生は動物達皆の友達です、その先生がこうした場所に行かない筈がありません。だから動物園も水族館も何度も行っているのです。
「植物園にも行ったし」
「他の場所もですね」
「博物館、美術館にも行ったよ」
学園の中にあるそうした場所にもです。
「学園の中は一通り回ってるよ」
「そして動物園や水族館は」
「特に動物園だね」
その中でも、というのです。
「一番よく行ってるね」
「そこはやっぱり先生ですね」
「そう、だからね」
「動物園にどうした動物がいるかは」
「知っているつもりだよ」
そうだというのです。
「大体ね」
「そうですね、それじゃあ」
「動物の歯のこともね」
どんな動物がいるかがわかればです、先生ならです。
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