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少年は魔人になるようです
第97話 少年達は壁に立ち向かうようです
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OGOGOGOGOGOGOGOGO―――
「あ・・た・・れ・・・・!!」
ゴバガゴドゴバゴベキガキガキュドキュウンダリバラドバドドドドドド!!
「ネギィィィぃ!おっさぁあああん!はよ、はよ助けぇ!!」

「そんな事言われても!?」


最早炎なのか神気なのか分からない程の何かを立ち昇らせ、両手足に各一頭を、

更に4頭を召喚し小太郎に猛攻を仕掛ける。狙われた小太郎はあわよくばアリアを

打倒する考えを即座に放棄、走りながら狗神を召喚し逃げる。

叫ばれたネギとラカンも打開策を見出そうとはしているのだが、隙が無い。


「(あ゛ー相変わらずデタラメだぜ!俺様の研鑽なんざミジンコレベルだ、)っと!」
ゴッ!
「余計な事考えてると刺さるわよ?」

「ハハッ、困った困った…!」


ラカンはデタラメだなんだと言われているが、その実はカモの情報通り、研鑽と

努力で"本物"の強さを手に入れた人間だ。故に、ノワールの研鑽が"視える"。

その差をネギの速さと無茶がなんとか埋めていたのだが、遂に崩れる。

ズグンッ
「しまっ「ハイ、遅い。」
ドンッ!!
「やべぇ、ネガァッ!!」

「・・・あたった。」


『槍御雷神』と、持続用に装填していた『千の雷』も魔力が切れてしまい、

瞬間、払われた槍に全く反応出来ず地面に叩き落された。

それに気を取られた小太郎も、狙ったように同じ位置に殴り飛ばされた。


「ガホッ…!ネギ、生きとるか?」

「僕より小太郎君の方がきつそうだよ……。でも、これで狙い通りだ。

小太郎君、カゲタロウさんと一緒に頑張れる?」

「ハッ!誰にモノ言うとんねん!おらカゲ、さっさと立てぇ!!」

「……全く、礼儀のなっていない若造だ!」


アリアがむふん、と満足している隙。

気合を入れた小太郎と若干回復したカゲタロウがネギの前に立つ。

ノワールはラカンが抑えている。後はアリアさえ抑えられれば、とネギは意を決し、

策の全てを出す。


「"ラス・テル・マ・スキル・マギステル! 『二重詠唱(ディアブル・アザルエント)』!

契約に従い我に従え高殿の王 来たれ巨神を滅ぼす燃ゆる立つ雷霆!

百重千重と重なりて 走れよ稲妻!!"『千の雷・固定(スタグネット)』……!」

「・・・あい、かわらず。みんな、撃って・・!」

「させへんっちゅーねん!」「ぬぅぅぅぅん!!」
ズガァァァン!!

詠唱と同時、流石に見逃す気はないアリアが装備していた『神虎』を解除し

八頭で弾幕を張るが、それを小太郎とカゲタロウが守る。

ネギはまず、二重に『千の雷』を詠唱・固定させ――この時点で脳と魔力の回路が
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