暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第97話 少年達は壁に立ち向かうようです
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ルの障壁を容易く破砕し、ノワールの素手に僅かとは言え食い込ませた。


『おぉーーっと!なんとナギ選手、ノワール選手の障壁をいとも簡単に破ったぁぁ!

流石の"黒姫"の表情も幾分かってわぁーー!?』
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオ!!
「・・・まだ、まだ。」
GAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!

瞬間、闘技場が炎に包まれる程の炎弾が『神虎』から乱打される。

命令を下すアリアが小太郎とカゲタロウの影を相手にしている為か正確ではないが、

下手な鉄砲を体現しすぎなそれは、ネギとラカンと猪を飲み込んで行く。


「よ、とっ、は!ハハッ!相変わらずすげぇ弾幕だなオイ!」

「こっちは必死なんですけど!?」

「むぅ・・・コタ、邪魔。中らない。」

「中てさせへん様にしとんやから当たったら困るわ!」


ド派手な弾幕戦を繰り広げる空中だが、その実ギリギリなネギを助けているのは

小太郎とカゲタロウ。アリアを釘付けにする事で『神虎』の狙いを定めさせない。

しかしアリア相手に強化兵装をしていない為、責めあぐねている。


「チィ!かと言って手ぇ離したら一瞬やろ、アンタも!」

「うむ、悔しいがその通りだ。事態が動きそうなあちらに期待しよう。」

「むぅ・・・・・・うざい。」


スゥ、とアリアの目が更に細くなり、『神虎』が全頭カゲタロウへ殺到する。


「ぬぐっ……!」
ドドドドドドドドッ!!
グルァアァ!!
「あ、ちょ、言った傍からカゲ!!」


影槍を伸ばし三頭までを貫いたが、遅くなった物を噛まれ投げられる。

一瞬で分断されてしまった小太郎は、硬直状態のネギ達をチラリと見て、

自覚しつつ珍しく策謀を巡らせる。


「(ちぃぃ、『獣化連装』出来りゃなんとかなりそうなもんやけど、暇があれへん

もんなぁ。かと言って小細工出来る頭でもないし・・・!)」

「ふん・・・!」
ゴッ!
「おぉおおわぁぁあああ!!」


しかし先程まで二人に向いていた攻撃が自分に集中し、必死に避ける意外に作戦が出ない。

解体用重機の様な蹴りを何とか避け、体勢を整える。

対するアリアは苛立たしげに爪先をトントンし、どうしたら一撃で済むかを考える。

その癖を小太郎も理解しており、その隙に自分も考えを巡らせる。


「(アリアはんは格闘は単純な"剛速"タイプや。つまりは"柔技"が一番やねんけど、

それやるには『獣化連装』するしかない。結局は隙が欲しくなるんよなぁ!)
ゴッ!!
っとぉぉ!!?」

「むぅ・・・逃げるのだけ、上達。」

「ハッ、そらどーも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ