第97話 少年達は壁に立ち向かうようです
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は戦場とは掛け離れた深窓の
令嬢を思わせる。空色より更に淡いロングドレスに、青いプレートと薄く長い五枚の
腰鎧。腕部分にはフリルがあしらわれ、肘意外に鎧は見受けられない。僅かに除く
足先は、『神虎』を模したであろう獣の足のような黒いサバトン。そして背に流れる
銀の髪は儚さを更に際立たせる。
『おぉーっと!ここで待ち切れなくなった女王様チームの登場だぁーー!!
さぁそして!隣の入場口から登場するのはーーー!!』
ちゅっどぉおおっぉぉおおおおおおおおおーーーーーーん!!
「い゛ェァアああああああああああああああああああああああああああ!!」
「……なんだその叫びは。」
『"千の刃"!"生きた伝説"!"最強の傭兵剣士"!!ジャック・ラカンと!!
"呪影槍"のカゲタロウーーーーー!!』
ノワールの登場に負けるかとばかりに、特撮ヒーローの登場宜しく後ろで
色とりどりの爆発をさせ、魔王のような笑みのラカンと、仮面に隠れているが
呆れた風のカゲタロウが登場した。そして悪魔っ娘二人は残った出場者の是非を
確認し、高らかに叫ぶ。
『そ・し・てぇぇーー!お待たせしましたぁ!!かつての盟友の生まれ変わり!?
"千の雷"、"連合の赤き悪魔"と同姓同名の最強魔法闘士!ナギ・スプリングフィール
ドとぉ!!"黒狗族長"のオオガミ・コジロぉおおおおーーーーーーーーーーー!!』
ザザンッ!
ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
大人化しそれぞれ戦闘着に着替えたネギと小太郎が、今度こそとキメ顔で登場した。
雰囲気だけで二人の成長を看破したのか、ノワールとラカンは笑みを更に深くし、
アリアは眠たげだった目を不機嫌気に吊り上げた。
「ノワールさん、ラカンさん。この試合……もし僕達が勝てたら、一人前と認めて
くれますか?」
「フン、そらまぁ……勝てたら、な。」
「フフッ。ええ、勝てたら、ね。」
二人の答えを聞いたネギは、決心と共に目を閉じる。そして息を吸い込み―――
クワッ!と目を見開き、アリアを見た。
「アリアさん!」
「・・・・なに。」
「すみません、勝たせてもらいます!!」
「・・・・・・・・・生意気。」
ゴゥッ―――!!
何を思ってか、ネギはアリアを煽る。当然、少々キレていた程度だったアリアは
完全に臨戦態勢となり、『神虎』を4頭全て顕現させた。それに倣い、ノワールは
槍を、ラカンは戦斧を、カゲタロウと小太郎はそれぞれ影を自身に纏わせる。
そしてネギは仮契約カードを取り出し――
『それでは決勝戦―――!!|開始《インキ
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