第97話 少年達は壁に立ち向かうようです
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
勝に相応しい世界最大規模です!』
闘技場の外、アリアドネー正規騎士団200名を超える警備兵と連合軽巡洋艦隊が空に
浮かび、その間を埋めるように報道陣が詰め掛け、街中のいたる所にある映像装置は
闘技場を映し出し、祭りはついに最高潮に達そうとしていた。そして、闘技場内は
既に満員、試合開始を今か今かと待つ熱気に溢れていた。
『さあぁいよいよ決勝戦です!今回の決勝はなんと特別仕様!三チームによる
デスマッチ!!ナギか!?ラカンか!?それとも大本命"黒姫"&"幼狼姫"か!?
凄まじい激闘が予想されますが、最強の戦いを前に観客席は大丈夫なのか!?』
その熱気を更に煽るように、今大会の実況を勤めた悪魔っ娘がマイク
パフォーマンスを続ける。・・・それで盛り上がってはいるが、裏ではナギと
コジローはまだかと走り回っているのだが。
と、更に良く似た悪魔っ娘が登場し、いきなり魔法を観客席へぶっ放す。
『ご安心を!!』
ドゥンッ!!?
ウォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!?
『この通り!連合艦艦載砲どころか精霊砲すら防ぐ魔法障壁によって、お客様の
安全は完璧に保障されています!』
思い切った演出で観客を沸かせる双子悪魔っ娘だったが、10分、15分と開始時間が
過ぎるにつれ、観客がざわめき出す。続き、黄色い声大目のナギ、野太い声ばかりの
ラカンコール、色々混じったノワール・アリアコールが出始め、流石の二人も
困り出した。そこへ。
ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
「フフフ……お待たせ♪」
『『『『ノワール様ァァァァあああああああああああああああああああ!!』』』』
闘技場の一角、入場口のひとつに、轟音を立てノワールが登場した。
いつもは簡素な服を好むのだが、見世物の闘技の為か、豪奢な、しかし防御力は
低そうな鎧姿。珍しく白を基調とした鎧で、しかし肩から先にあるのは黒の長手袋と
指先が真っ赤に染まった黒のガントレットのみ。胸元から臍下まではザックリと
切り取られ、腰から伸びるのは青みがかった黒のフレアミニスカートと腰布、更に
伸びるのは彫刻の如く白い太もも。その先を包むのは流麗な足鎧。
髪をアップにまとめ、その姿は壁画に描かれる戦女神のようだ。
「・・・うるさい。」
『『『『アリアちゃぁぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!』』』』
『『『『アリアたァ嗚呼ぁあああああああああああああああああああん!!』』』』
「・・・・・・・うるさい。」
続き、静かに現れたアリアも珍しく鎧姿だが、その姿
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ