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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-2 1層攻略
Story2-5 ビーター
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も罵倒されていた立場だったのだ。
「頼む。君たちはキリト、シャオンだろう?君たちならいける。みんなの為に、倒」
最後まで言い切ることはできなかった。
そのディアベルの体は光り輝き、青い硝子片となって飛散していった。
「…………無意味な人の死なんて…………絶対にあっていいはずがない。
ディアベル……お前の意思は、俺たちが受け継いだ」
シャオンはそう呟くと立ち上がった。
そして、フィールドを見渡す。
そこには、先ほどまでの余裕ムードなどは無い。
ただ、叫び声が響き渡っていた。
仕方の無い事だ。
Bossの武器の違い、そしてリーダーの喪失。戦意を失いかねないものだ。
中でもキバオウは……
「なんで、なんでや?なんでリーダーのあんたが先に………」
戦意を喪失し、ガクリと膝をついていた。
「おい立て!今へたってる場合か!」
キリトは怒鳴りつけた。
「な、なんやと!」
「アンタがへたれてたら、E隊はどうなるんだ!今は、仲間の命も背負ってんだぞ!
……お前らはセンチネルを頼む。この場合のパターンは、POP率が異常に増加するんだ。間違いない」
キリトはあたりを見渡しそう言う。
確かに、先ほどまで三体が上限だったが、4、5と徐々に増えてきている。
もう、Bossにだけ集中できないほどにだ。
「なんやて!なら、お前らは逃げるつもりかい!俺らをおとりにして!」
「んなことするわけないだろ。ぶっ飛ばしにいくんだよ。ディアベルの遺言だ」
キリトは剣を構えなおした。
「私も。一緒に戦う」
「行こう。ディアベルの死を、絶対に無駄にしちゃいけない」
アスナとシャオンも来た。
二人からは強い意志を感じる。
それは、デスゲームと化したこの世界で何よりも必要なものだ。
「命懸けろよ?お前ら懸けられるか?」
キリトは振り向かずそう聞いたが
「命なんて、デスゲームになったときからずっと懸けてるさ」
「この世界に負けたくない。たとえ死んだとしても!」
皆、覚悟はある様だ。
キリトは安心していた。乱戦である今、全員を助けるのは難しい。
「……少し無茶する。いいよな?」
シャオンはそう言いBossのほうを見る。
キリトたちは何をするのかわからなかったが、頷いていた。
シャオンの視線は鋭く、寒気すら感じる。
その視線の先にコボルトの王。
今だ4段目のバーは一向に減っておらず、まだまだ暴れまわっている。
プレイヤー達は必死に持ちこたえてはいるが、時間の問題だろう。
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