四十話:授業参観〜その二〜
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「もう、『レヴィアたん』って呼んでくれないと怒っちゃうぞ★ プンプン☆」
「うぜえ!」
ダメだ。変態じゃねえが、こいつはこいつでウザすぎる。
いかにも怒ってます的なポーズをとるセラフォルー・レヴィアタンにため息が出る。
「そんなに溜息ばっかりだと幸せが逃げていっちゃうぞ☆」
「誰のせいだと思ってる?」
「あ! 何その飴? 美味しそう」
「話を変えんじゃねえ――って馬鹿が! やめろ!!」
謎の薬を飴と勘違いして口に運んでいくセラフォルー・レヴィアタン。
てめえはガキか!!
「ほえ?」
「何だ!?」
薬を飲み込んだ瞬間セラフォルー・レヴィアタンの体が光を放ち始める。
その眩さに思わず目を閉じてしまう。
そして光が無くなった所で目を見開いて見るとセラフォルー・レヴィアタンが消えていた。
「どこに……消えた?」
「え? レヴィアたんならここにいるよ〜☆」
「下? ………………………」
声の聞こえた下を見てみると確かにセラフォルー・レヴィアタンはいた。
………ただし、三歳児サイズにまで縮んでいたが。
「あれ? そういえばどうしてイッセーちゃんがこんなにおっきいんだろ?」
「あの薬のせいか……さながら幼児化薬ってところか?」
「て! もしかしてわたしちいさくなってるの!?」
今更ながらに気づいたらしく。
自分の体を見まわしてピョンピョンと飛び跳ねるセラフォルー・レヴィアタン。
……………精神まで幼くなってるのか? いや、だがこいつだと分かり辛え。
元々がガキみたいな感じだからな。
「そういえばふくもなんでちいさくなってるの?」
「俺に聞くな」
正直、服のサイズが変わらなかったら俺がロリコンとして捕まってしまうとこだ。
おい、変態共。変な想像して興奮してんじゃねえよ!
「はっ!? これならながねんのゆめだったソーナちゃんにだっこしてもらうことができるわ!! わたしっててんさい☆」
「冥界はよくこんなのを魔王にしたもんだな………」
どうでもいいが冥界の将来が不安になるな。
「というわけで、ソーナちゃんのとこにいくよ! イッセーちゃん!!」
「一人で行け」
「………………………グス」
「ああ! 行きゃいいんだろ! 行きゃよ!! だから涙目で見上げてくんじゃねえ!!」
「やった〜☆」
どうなってる? やっぱり精神も幼児化するのかあの薬は。
まるっきりガキじゃねえか今の仕草なんかよ。
くそっ! 『子作り爆弾』の一件以来ガキに甘くなった気がする。気に入らねえ。
さっさとソーナ・シトリーに押し付けてこようと思って足早に歩きだす。
その後ろをトテトテと可愛らしい音を立ててセラフォルー・レヴィアタンが追ってくる。
ちっ、すれ違う奴らが
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