四十話:授業参観〜その二〜
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。
因みにカス猫の名前は覚えている。
(黒歌様! さあ、思う存分一誠様を誘惑してください!! グヒヒ!)
こいつが頻繁に叫ぶせいで嫌でも覚えてしまった。
………こんな覚え方は嫌だったな。
「はじめまして☆ 私はソーナたんのお姉ちゃんのセラフォルー・レヴィアタンだよ☆ 気軽に『レヴィアたん』って呼んでね☆」
「兵藤一誠だ」
まともな自己紹介が出来た理由はただ一つ。
俺の周りにまともな人間が少ないからだ!
………言ってて悲しくなってきた。
「もう、ソーナたんがお姉ちゃんから逃げた時はショックだったんだよ! お姉ちゃん全力全開で天界に攻め込むところだったんだぞ☆」
「そんな下らないことで戦争を引き起こさないで下さい!」
「下らないなんて…! ソーナちゃんは世界一可愛い私の妹なんだよおおおお!!」
「そういった意味で言ったわけではありません!!」
涙目ながらにソーナ・シトリーに抱き着くセラフォルー・レヴィアタン。
全く持ってバカげたことを言ってやがるぜ。
「セラフォルー。今聞き捨てならない言葉が聞こえて来たのだが?」
やたら真剣な顔をして詰め寄るサーゼクス・ルシファー。
「世界一可愛いのはリアスに決まっているじゃないか!」
その言葉を聞いた瞬間リアス・グレモリーが顔を覆って崩れ落ちた。
バジルが心配そうに声をかけているが効果はなさそうだ。
「にゃ? いくらサーゼクスちんに世話になったとはいえこれだけは譲れないにゃ。
世界一可愛いのは私の白音にゃ!」
「……ね、姉様」
(私も小猫たんに一票、入れます)
自分も負けていられないとばかりに名乗りを上げるカス猫。
そして何故か割り込んでくるロリコンの変態。
隣で塔城小猫が少し引き気味にしているがそんなことには勿論気づいていない。
「一誠殿。どうにかしてこの場を納めてください!」
「バジルか……はっ、いいだろう」
バジルがこの状況を納めてくれと言って来たので前に出る。
たく、カス共がくだらねえことで言い争いしてんじゃねえよ。
「カス共が、うだうだ言ってんじゃねえよ。
世界一可愛いのは―――クロームに決まってんだろうが!!」
「「ここにはシスコンしかいないのか(ですか)!?」」
「お、お兄ちゃん…!」
(ゼノヴィアたんとクロームたん……究極の選択だな)
頬を真っ赤に染めて恥ずかしがるクローム。
見ろ、これを見てまだクロームが世界一可愛いってのが分からねえのか。
何やら、バジルが匙元士郎と一緒に叫んでいるが聞こえねえな。
(シスコンだとよ。相棒)
カストカゲは後で処刑だな。
(なぜ俺だけなのだ!?)
そんなのカストカゲだからに決まっているだろうが。
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