暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクール・DM
9話
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 さて、詩乃さんの神器(セイクリッド・ギア)が四季の物と同じクリーチャー世界を起源に持つ物と言う事が分かってから、念の為に四季の持つカツキングとクロスファイアを初めとするアウトレイジ軍団の最強戦力に守られた彼の部屋に止まって貰う事になった。

 まあ、此処を攻め落とすには最低でも全盛期の二天龍が五組は必要だろう。変身を三つ残している状態で二天龍を相手に一方的に勝利したカツキングに匹敵する実力者が五人、第三形態のカツキングと互角に渡り合える奴が一人。……魔王や聖書の神が相手でも返り討ちに出来そうな戦力である。

 過去にその存在を確認できたのがアウトレイジの中でカツキングだけとは言え、二天龍に勝利したカツキングを有するアウトレイジは第四の勢力として認識されても可笑しくないだろう。……“勢力”では無く“個”、この力が強力でも以前の二天龍の時のように打倒できる、と。

 未だに四季が引き出せる領域ではないが、アウトレイジクリスタルの力さえも超えたカツキングの力は天さえも超え、神にさえ匹敵する。三大勢力にとって災害としか言えない真なる赤龍神帝や無限の龍神の領域に辿り着く究極のカツキングの力を知らずに。


 まあ、現状でも無限と夢幻に続く世界三位の実力者と言われているが、キングさん。


 そんな訳で現時点でも好き好んで喧嘩売るバカはそうそう居ないだろう。……だが、己の力を過信しすぎたバカは何処にも居る物なので油断できる物ではないが。



 閑話休題(それはさておき)



 先日までの悩みもどこへやら、すっかり護衛の為とは言え最愛の相手が同じ屋根の下で暮らしている状況に幸せ全開と言った表情だ。まあ、何年間も引きずっていた片思いが実ったのだから無理も無い部分も有るだろうが。

 その日……一誠が始めて悪魔としての活動で契約を取りに行って、“濃い”連中にばかりピンポイントで当たる事となる日、ブルースからの提案で実戦の見学前に一度四季と詩乃の二人で模擬戦をする事とになった。

 実戦前に戦闘経験が有った方が良いだろうと言う判断では有るが、模擬戦とは言え詩乃を相手に四季が攻撃など出来るわけも無く、決着は四季の敗北か引き分けで終るだろう……。

 何処で二人の予定を知ったか、リアスがこの間のお詫びと校庭に結界を張ってくれて場所の確保も出来た。彼女にしてみればアウトレイジのメンバーである四季と詩乃の二人の実力の把握と言う意味もあるのだが、目の前の結果は意外すぎた。
 なんとも言えない表情をしているグレモリー眷属の面々と……『何やってんだこいつは』と言う顔をしつつも何処か納得気味なクロス。

 模擬戦開始早々血の海に沈む事になったのは四季だった。……その表情は物凄く幸せそうで有る。……元々クリーチャー世界は六つの属
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ