3部分:第三章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
「そうしてくれ。是非共な」
「はい」
こうして二人のベンチでの話は終わった。彼の言葉通りチームは優勝し胴上げが為された。それと共にこの話は伝説になった。勝負師の伝説として。その詳細はやはりマスコミあらファンの間に広まり伝説になったのであった。それも後々まで。彼は監督を引退してからも何かあるとこの話をされた。そうしてそこでいつもニヤリと笑って言うのであった。
「勝負師冥利に尽きる話だぜ」
そういうことであった。勝負師にとってはこれ以上にない喜びであった。勲章ではなくとも。勝利を伝説にされることこそが最も喜びなのであった。それが勝負師の証でもあった。それを誇りにしていたのである。
勝負師 完
2007・12・22
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ