間違った者の末路
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
顔面へと叩き込まれた。
『キリト君!』
その腕に繋がれた鎖をガシャリとならしながら、アスナはキリトを心配する。
『お前はそこに這いつくばって終始観察しているがいい!
あっひゃひゃひゃひゃ!』
『いやぁぁぁぁ!』
――――――――ここだ!
期をみた俺は直ぐ様言葉を紡ぐ。
「システムコマンド、特定プレイヤーへの通達音声をオンに!
プレイヤー名…キリト!」
(…きろ………き………起きろキリト!)
(………ケン……?)
(キリト。目の前の現実から顔を背けるな。
一介のプレイヤーとゲームマスターの差なんてものを現実として認識するのであれば、
その差を壊せるのだと錯覚しろ!)
(現実……錯覚…?)
(プレイヤーがゲームマスターに勝てないなど、誰が決めた!
お前がどうしたいかによって変わるこの世界の特色は、プレイヤーに
どんな困難にも立ち向かう勇気と力を宿した筈だ!)
(……)
(あの世界の剣の重さはどうだった?斬られた時の痛みは?
理不尽さを思い知った時の感情はどうだった?)
(あの世界……SAO!?)
(お前の立ち上がりが!攻略を!プレイヤーを!アスナを助けたんだろうが!)
(そうだ…アスナ…!)
(お前の本質はゲームマスターをも凌駕する闘争心!
誰かを守るとき、助けたいときにその力は何倍にも膨れ上がる!
前を見ろ!剣を抜け!幻想を打ち砕け!アスナを助け出すんだ!)
(ぐ……ぅあぉおおお………!」
(お前ならやれる!行け!キリト!)
『ぐ……ぅあぉおおお………!』
『んん?まぁだ妙なバグか残ってるなぁ!』
キリトは立ち上がり、振りかざされた須郷の腕を受け止め、掴んだ。
『アスナは助ける…お前は……殺す!』
キリトはそう言って須郷の腹に蹴りを入れた。
しっかりと吹っ飛びはしたものの、須郷のダメージは0であった。
「システム的不死……ならばシステムコマンド、管理者権限変更。
ID、オベイロンをレベル1に。
IDオベイロンに対し、全ての補正を解除」
『なっ!何だ!急に体が重く!?』
『……ケンだな。
須郷!決着の時だ。泥棒の王と、方翼の英雄の!』
「システムコマンド。
オブジェクトID、エクスキャリバーをジェネレート」
そしてキリトの前に転送された伝説の剣。
その黄金の剣を掴み上げ、オベイロンへと投げ渡す。
『な、何のつもりだ!』
『決闘だよ。
言っとくが、お前が憎む茅場だって逃げたことは無かったぞ!』
『か、かや!茅場ぁ!
もしやお前かぁ!また僕の欲しいものを奪い取ってぇ!何時も悟った様な目をしやがっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ