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ドリトル先生と学園の動物達
第一幕その九

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「これはいい紅茶ですね」
「それは何よりです」
「先生はイギリスから来られていますね」
「はい」
 その通りと答える先生でした。
「そうです」
「ではイギリスにおられた時から」
「いつも飲んでいます」
「そうですか」
「そしてお茶菓子は」
 こちらはといいますと。
「三時にはです」
「ティーセットですね」
「それが欠かせません」
 これは絶対に忘れません、先生は三時には絶対にティーセットを楽しまないと気が済まないのです。ただ。
「ですが最近ティーセットもです」
「飲めないのですか?」
「いえ、趣向を変えて日本のものにしたりしています」
「日本のティーセットですか」
「お抹茶や番茶を和菓子です」
「和菓子のティーセットですか」
「お饅頭やお団子の三段セットです」
 これを楽しむ時もあるというのです。
「それもまたいいものです」
「そうですか、そうしたティーセットもですか」
「好きです」
「日本のティーセットとは面白いですね」
 日笠さんは先生のそのお話を聞いてお顔を明るくさせて答えました。
「イギリスのものだけではありませんか」
「日本のお茶も美味しいので」
「それを楽しまれることもですか」
「あります」
「左様ですか」
「いや、日本のお茶も美味しいですね」
 先生は日笠さんに笑顔でお話しました。
「しかも様々な種類があって」
「そうですね、日本で飲まれるお茶の種類は多いですね」
 日笠さんも言います。
「本当に色々とあります」
「紅茶だけではなく」
「はい、色々とあります」
「それがです」
 まさにというのです。
「僕にとっても嬉しいのです」
「日本の色々なお茶を飲めることがですね」
「素晴らしいです」
 実に、というのです。
「それで日本のティーセットもです」
「召し上がられていますか」
「時々ですが」
「そうですか、では夏は」
「冷やした麦茶もいいですね」
「私はそれが大好きでして」
 冷やした麦茶が、とです。日笠さんは紅茶を飲みつつ笑顔で応えました。
「夏はあれに限ります」
「日笠さんは冷やした麦茶がお好きですか」
「夏は」
 まさにそれだというのです。
「それと冷やした紅茶もです」
「日本ではペットボトルでも売っていますね」
「紅茶だけではありませんが」
 日本の様々なお茶もそうして売られているのです。
「ペットボトルのお茶も沢山あります」
「ああしたお茶も美味しいですね」
「先生は本当にお茶がお好きですね」
「はい、そうです」
 その通りだと答える先生でした。
「日本のお茶もまた」
「左様ですか、お茶がお好きですか」
「これがないと生きていられない位にです」
 好きだというのです。
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