第三十八話 烈火の超闘士
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ルカとフレイモンは頂上に向かって歩き出した。
ルカとフレイモンは身軽な動きで山を登っていく。
フレイモンは感心したように言う。
フレイモン[ルカ、結構身軽なんだな]
ルカ「これくらい出来ないと、訓練じゃ生き残れないから」
その言葉にフレイモンはあの施設のことを思い出した。
あの非道な施設で受けた訓練がこんな形で役に立つことになるとは多分、記憶を失う前のルカは思いもしなかったろう。
フレイモン[まあ、辛くなったら俺が手を貸してやるよ]
フレイモンが子供らしい笑顔を浮かべながら言う。
ルカ「ありがとう」
対するルカは笑みを浮かべて礼を言う。
フレイモン[…っ!!]
フレイモンは目を見開いてルカの表情を見つめた。
ルカ「フレイモン?」
フレイモン[あ、何でもない(何だ…笑えるじゃん…)]
今まで殆ど無表情だった為、こういう表情を見れて嬉しい。
ルカとフレイモンはどんどんムゲンマウンテンの頂上へと近づいていく。
その時であった。
ルカ「!?」
フレイモン[地震か!?]
足を止めて、辺りを見回すルカとフレイモン。
その視線の先で、山がぱっくりと開いてしまった。
しかしそこから出てきたのは熔岩などではなく。
ルカ「あれって…黒い歯車!?」
生まれ落ちた歯車は、八方に飛んで散ってゆく。
ルカ「…様子を見に行こう」
フレイモン[おう]
一際足場の悪いそこへ、2人は向かうことにした。
一歩一歩、歩く度に、地面が少しずつ崩れる。
そんな脆い土なのに、さっきの割れ目はどこにも見当たらない。
ルカ「もっとよく探してみよう、フレイモン」
フレイモン「…ちょっと待てルカ、何か聞こえる!!」
物陰に隠れて息を殺していると、空からふわりと舞い降りたのは翼のはえた白馬。
ルカ「あれ何…?」
フレイモン[ユニモンだっ!!賢くて大人しいデジモンだよ。もっと近くで見てみようぜ!!]
確かにユニモンは大人しそうで、2人の姿を視認しても暴れる様子もなく水を飲んでいる。
安心しきった2人が、ユニモンに1歩近づいた時。
ルカ「っ…何か……来る!!」
フレイモン[黒い歯車だ!!!]
急降下してくる黒い歯車。
それはよりにもよって目の前の、ユニモンの背中にざっくりと突き刺さった。
悶えるユニモン。
その目にはすでに正気はない。
ルカ「あ…」
フレイモン[目がイッてるぞこいつ…!!]
正気を失ったユニモンがルカとフレイモンに襲い掛かる。
フレイモン[ベビーサラマンダー!!]
拳に纏っ
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