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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第三十八話 烈火の超闘士
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腐った卵のような臭いが鼻腔を擽った。
ブイモンはこの臭いを嗅いだことがある。
すずか「ブイモン?」
アリサ「どうしたのよ?」
鼻をひくつかせているブイモンにアリサとすずかは不思議そうな顔をする。
ブイモン[温泉だ…]
全員【え?】
ブイモン[温泉の臭いだ!!]
はやて「何やて!?」
“温泉”という単語にはやてだけではなく女子陣全員が反応した。
アリシア「お風呂入りた〜い!!」
大輔「よし、行ってみるか!!」
大輔を先頭に子供達は温泉がある場所へと向かった。






























温泉は、あった。
確かに煙の下には温泉が存在していた。
しかし…。
すずか「……うわあ」
ユーノ「…沸騰してるんだけど…」
目の前の光景に思わずユーノは小さく頬を引き攣らせた。
湯気が立ち上る穴の中。
白く濁ったお湯はボコボコと泡を吹き上げて沸騰していたのだ。
いくら寒かろうがこれに入るわけにはいかない。
入ったら火傷ではすまないだろう。
はやて「これに浸かるんかいな……?」
アリサ「……そんな訳無いでしょ」
フェイト「大輔…お湯って何度で沸騰するんだっけ……」
大輔「たしか、100℃ぐらいだったと思うな…」
賢「これは入れないな…」
眉間に皴を寄せて賢が小さく呟く。
そしてアリシアがかつてないくらいがっくりと肩を落とし膝をついて落ち込んでいる。
ギルモン[でも暖けえぞ]
ツカイモン[これで寒さは凌げるな]
隣ではギルモンとツカイモンは湯気に手をかざし冷えきった身体を暖めていた。
大輔「…確かに。後は食い物があればいいんだけどな」
アリシア[あるよ、お兄ちゃん。]
復活したアリシアが大輔の服を引っ張りながら言う。
大輔「え?何処だ?」
アリシア[あそこ!!]
アリシアが指差した先には何故か1台の冷蔵庫が居座っていた。
ゴツゴツとした岩場に冷蔵庫は何ともミスマッチだ。
大輔「どれどれ?」
大輔が冷蔵庫に近づいて開けると、中には生卵がぎっしりと並べられている。
ブイモン[卵だ!!]
ユーノ「今日の夕食は、これで決まりだね」
すずか「でもこの卵、食べられるのかなあ…?」
すずかが不安そうに卵を見つめる。
はやて「私に見せてみい?」
はやては冷蔵庫から卵を1つ取り出すと、それを割った。
はやて「…うん、新鮮な卵やから大丈夫や」
このメンバーで最も料理が上手いはやての保障を貰った子供達は、目を輝かせた。
賢「なら…」
はやて「うん。夕食はこれで決まりや!!」






























数十分後、賢が持参
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