プロローグ
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IS学園に出資している企業に掛け合ってみよう」
「では、彼はISに準ずるパワードスーツのテスターとして、データ取りに最適でISの知識を学び取り入れるためにIS学園に出向するという方針で良いだろうか?賛成の方は挙手を」
満場一致で手が挙がり、反対する者はいなかった。
「では、本日の定期報告会はこれにて終了させていただきます。詳しい方針は、決定次第追って連作させていただきます」
ウェイバーの言葉を〆にして、出席者達はこれから連絡の通達や人員の選定に奔走されるであう『魔術協会』と『聖堂教会』の代表に労いの言葉を掛けてから、姿を消していく。
「科学の聖地とされる地に降臨する聖杯。これは荒れますな」
「然り。誰が用意したのか、目的は何か、未だ不明。今まで以上の警戒が必要ですね」
「頼みますぞ、ウェイバー殿」
「こちらこそ、頼りにしていますよ」
会議室に最後に残ったニセイの姿が消えると、ウェイバーも部屋を出る。
彼の胸には不安がよぎるが、あのアーチャーならやってくれるだろうとも安心感もあった。
自分はバックアップしかできないが、それでも友の助けとなるならば全力で取り組もうと決意するウェイバーだった。
旧き時代の噺をしよう。
かつて、この星に異次元からの浸食が起きた。
原因は、ヘルヘイムと名付けられた植物の繁殖行為であった。
理由なき悪意と皮肉られたその侵略は、瞬く間に星を汚染し始めた。
だが、その脅威に立ち向かい阻止することに成功した人物がいた。
『始まりの男』という呪いをその人物が受けた代償によって、星はヘルヘイムの侵略より守られたと思われた。
しかし、その爪痕は大きかった。
星に散ったとある・・・欠片が、膨大な力を秘めていたためその欠片を巡る争いが起きた。
さらにヘルヘイムの浸食は時代を経て、幾度なく再開されてその度に多くの血が流れ、もはや彼の心は摩耗する一方であった。
やがて、彼に転機が訪れた。
一年前のルーマニアで起きた、『Apocrypha』と呼ばれる亜種聖杯戦争の一つ。
数奇な運命から、参加することになった彼は、自身が守りたいと想う存在と邂逅した。
そして、数々の障害をかつての友や仲間の絆と共に乗り越え、彼はようやく呪いから解放されたのだった。
これより始まるのは、『始まりの男』から『守りし者』となった彼の物語……。
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