暁 〜小説投稿サイト〜
俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は八雲琥珀だっ!
第十話 おい、みかん買ってこいよ。もちろんお前の金だ
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を突ついてやる
むぅぅ、と唸っている橙のことにはなんの気持ちも持たずにひたすら突ついてやった
歯止めが効かなくなったか... 両指で両頬を突き出した俺。もっともな理由、歯止めが効かなくなった理由...

めちゃくちゃぷにぷにしてて気持ちぃからだ(気持ちぃ身体に見えたやつちょっと表出ろ)

橙の顔色や声音も気にせずひたすらぷにぷに突ついていたそうな

気づいたときには.....


橙が涙目で震えていた



■■■


「ごめん。マジでごめんっ!」

声を上げることなく怖がっていた橙は壁の奥に逃げていた。流石猫と言ったところか

「起こそうとしたんだよ。ほんとにそれだけだよ。別に橙のほっぺがぷにぷにで柔らかくて歯止めが効かなかったわけじゃないよ。あ、いや、橙のほっぺが柔らかくないと言ってるわけじゃないぞ?」

自分でも何を言ってるかわからなくなってきた

「ホントですか....?」

うるうると涙目で俺を見る橙が恐る恐る言ってきた
必死に頷く俺

「顔が怖かった... 食べられるかと思った」

ん?
頬を触ったことに対して怖がってるんじゃないのか?

「じゃあにっこり笑ってればいい?」

わざと、にぃっと笑顔を見せて聞いてみた

「はい♪ 幾ら触っても怒りませんし怖くないです」

なんだ... 顔のことか
おいおい。俺は一体どんな顔で突ついてたんだよ
と言うか頬を触ってた前提だしばれてるしいやばれてないほうがおかしいか。まぁ.... "スケベ"顏だろうに、知ってたよ.. 今後は気をつけるとしよう

「さて、突然だが橙。頭撫でさせろ」

「はい! よろこんで♪」

ん?気をつける? なんのことだ?


■■■


疲れるまで橙を撫で続けたあと、橙を連れて居間に行った
居間に『おはようございますっ!』と元気な声が響き、紫と藍さんも笑顔で返事をする
八雲家は平和です

仁王立ちしてにこにこしていた俺を見た紫が何かを思い出したらしく。正確には思い出したように。自分の服のポケットをトントンと指さしてにっこり笑ったのだ。俺のポケットに何か仕組んだのだろう、ジェスチャーと言うやつだ
ポケットに手を突っ込んでみる。"硬い革"の様な触り心地の何かが入っていたので、取り出して見てみる

なるほどね...

一旦、その硬い革で作られた金属のアレをしまうためのアイテムから目を離す

ちらりと紫を見るが、笑顔だった
だがその笑顔は一味違った笑顔だ。訴えている笑顔。つまり、何かを伝えている
すなわち


『みかん買ってこいよ?』


そう、渡されたのは財布だ。普通の財布
なんで金貨が文なのに財布はモダンなのか知りたいが... 深くは探ら
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