第2章 風神竜と謎の男
第7話 フレスヴェルク・ドラゴンの謎
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部の様子を尻目に、3人は部室へ辿り着く。
部室では、既に楠田が待っていた。
「やぁ、3人とも揃っているな」
「楠田先生、今日は早いですね」
「ああ。仕事がいつもより早く終わってな。先に来て準備をしておこうと思ったんだ」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「それで、先生。実は俺、先生にちょっと聞きたい事があるんです」
「ん?何だ、改まって」
遊雅は、朝、クラスメートから聞いた話を、楠田にそのまま話して聞かせた。
「……なるほど。確かにそれは少し不安だな」
「はい。大会に出れないかもってのもそうですし、何より、フレスヴェルクと一緒に戦えないと思うと、ちょっと……」
「ふむ……分かった。俺の方でも、何とか調べておこう。知り合いにカードに詳しい奴がいるんだ。そいつに見せてみるから、《フレスヴェルク・ドラゴン》を預かってもいいかな?」
「分かりました。ただ、今日の部活の間は使いたいんで、後ででもいいですか?」
「分かった。そう言う事なら、今日の部活が終わった後で預かっておこう」
「はい、お願いします」
丁度、竜兵と海堂が部室を訪れた為、そこでひとまずこの話は終了する事となった。
そして、部活が開始する。
「今日の活動内容だが、シンクロ召喚を組み込んだ模擬デュエルをやってみようと思う」
楠田の宣言に、一同はそれぞれに声を漏らした。
「シンクロ召喚か……」
「俺らはまだやった事ないッスよね、先輩」
「ああ、だが、幸いにも天藤がシンクロ召喚を得意としている。教えてもらう事も可能だろう」
「ええっ!?僕がですか!?」
「一気に昇進したな、秋弥」
「頑張って、秋弥。私たちにもちゃんと教えてね」
遊雅と亜璃沙の反応を見て、四面楚歌と判断した秋弥は、大人しくシンクロ召喚の講師を買って出る決意をした。
そして早速、秋弥によるシンクロ召喚の解説が始まる。
「えーっと……シンクロ召喚をする為にはまず、召喚したいシンクロモンスターのレベルと、要求されている素材を確認する必要があります」
そこまで説明してから、秋弥は自分のデッキから《ジュラック・ヴェルヒプト》を取り出した。
「例えば、僕の《ジュラック・ヴェルヒプト》のレベルは5。そして、要求されている素材はチューナーモンスターと、チューナー以外の恐竜族モンスターが1体以上です」
ここまでの説明に、講義を受けている4人全員が理解を示す。
それを確認してから、秋弥は新たに2枚のカードを取り出して講義を再開した。
「この場合、レベルの合計が5になるように、素材として要求されているモンスター達を、フィールド上から墓地に送る事で、《ジュラック・ヴェルヒプト》をシンクロ召喚できます。こんな風に」
秋弥が取り出した2枚のカード
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