YES!ウサギが呼びました!
第十三話 「愚者のその名はルイオス」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の経緯を語りだした。不法侵入、数々の暴挙と暴言、そして浅さかな捕獲方法で娘を石化させ古城にも襲いかかってきた事を全て話した。その間、ルイオスは余裕そうに笑みを浮かべるだけだった。
「今回の件の主犯は『サウザンドアイズ』傘下の『ペルセウス』だと調べがついてた。そのリーダーには責任を果たしてもらう為、白夜叉殿に会いに此処まで来たのだが。何故か・・・・・・此処にそのリーダーさんがいるがな」
何故かというところをわざと強調する。だが、ルイオスは動じなく静観するのみ。
「う、うむ。『ペルセウス』の不法侵入に所有物であるヴァンパイアを捕獲する際における数々の暴挙と暴言。そして、無関係な人間ごと捕獲するという浅さかさ。確かに受け取った」
「それでここからが本題だ。こちらの要求はレティシア・ドラグニルの身柄を俺達の所有物にする事。もう一つはサウザントアイズ発行の金貨を三百枚、要求しよう」
古城の要求にここにいる雪菜以外の全員が驚愕の表情を浮かべる。それもそのはず、金貨三百枚など大金の上に既に買取り先が決まっているレティシアを渡せと言うのだから・・・・・・そんなことをすれば『ペルセウス』の信頼は急激に下がり更に金欠状態になってしまう、先程まで余裕そうに詳細を聞いていたルイオスが慌てて異議を唱える。
「ふ、ふざけんな!!そんな要求、通るはずがないだろ!!」
「そ、そうじゃな、流石に強欲すぎやせんか?」
「これは『ペルセウス』が起こした問題だろ?しかも今回は『サウザンドアイズ』が傘下のコミュニティの手綱も持てないなんて言う『信用』が第一の商業コミュニティとしては致命的なんじゃないのか?まぁ〜今回は何故かペルセウスのリーダーが此処にいるからな・・・・・・直接責任を果たしてもらうとしようか?『サウザンドアイズ』にはその立会人になってもらうっていう手もあるわけだしな」
白夜叉は一瞬、古城の言葉を考察している素振りを見せると古城の狙いを察したのか面白そうに笑みを浮かべた。
「まぁ〜金貨は後日に払ってもらうとして・・・・・・レティシアはこの場で貰い受けるとしよう」
「しょ、証拠は!?ウチのコミュニティがそれをやったという証拠を出せ!そもそも、あの吸血鬼が逃げ出した原因はお前達や白夜叉だろ!!実は盗んだんじゃないのか!?」
ルイオスの往生際の悪さと暴言に黒ウサギと飛鳥が激昂しそうになるが雪菜が制し、おとなしくさせた。
そもそも古城が証拠も無しにそんな要求をするわけがないのだが・・・・・・ここからルイオスは『ノーネーム』を見下し零菜を傷つけた分の利子をたっぷりと返えされる事となる。
古城は十六夜達が持ってきた大小袋を白夜叉の前に置いた。
「これは?」
「襲撃してきた連中の所持
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ