YES!ウサギが呼びました!
第十三話 「愚者のその名はルイオス」
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ペルセウスの襲撃から数時間後、古城と雪菜は準備を整え、残りのメンバーも大小の袋を持って『サウザンドアイズ』の門前にたどり着いていた。
「お待ちしておりました。中でオーナーとルイオス様がお待ち・・・・・・え?」
古城達を出迎えたのは前回会った女性店員だった、だが店員は古城と雪菜を思わず見て戸惑いの声を漏らした。
それは二人の雰囲気と服装が以前と全く異なっていたからである。
見た目は黒いスーツに血の様に赤いワイシャツを着ており、その傍には布で包まれた大きなモノが二つ並んでいた・・・・・・・そして以前には感じなかった威圧感と紅く染まった眼で店員を見ていたからだ。
「へぇ〜『ペルセウス』のリーダーが・・・・・・ね?」
「ここに居ると言う事はやはり『そういう事』なのでしょう・・・・・・色々と手間が省けて丁度いいじゃあないですか」
二人の会話に何か嫌な予感がするものの案内をしなければならないので先を促すが古城から待ったがかかった。
「あ〜悪いんだが案内の前に少し『コレ』の鑑定を頼みたいんだ」
そう言うと古城は包の布を少し緩め中を見せる。
「・・・ッ!?こ、これは!?」
「今回の件での証拠です。まさか傘下のコミュニティの起こした事の証拠は鑑定できない・・・・・・なんて事はありませんよね?」
「そんな事はありませんが・・・・・・」
「ついでに鑑定が終わったら庭に運んでくれないか?」
「それはかまいませんが・・・・・・何をなさるおつもりで?」
「ん?俺等のコミュニティを襲った奴に少しお灸を据えてやるだけだが?」
「・・・・・・分かりました」
話が纏まり古城達は店内に入っていき中庭を抜けて離れの家屋に案内された。
そこには白夜叉と『ペルセウス』のリーダー、ルイオスの姿もあった。
「うわぉウサギじゃん!! 噂には聞いていたけど本当にウサギがいるなんて思わなかった!っか随分エロいな!ねー君ウチのコミュニティに来いよ 三食首輪付きづ毎晩かわいがるぜ?」
ふざけまくったルイオスの態度をまるっきり無視して古城は白夜叉の前に陣取り話を進める。
「改めてご挨拶しよう、白夜叉殿。俺は第四の夜の帝国(ドミニオン)、暁の帝国の統治者・『第四真祖』の暁古城だ」
「「っ!?」」
そう言うと古城はギフトカードを白夜叉に見えるように掲げ、その中にある『第四真祖』と『焔光の宴(主催者権限)』の文字を確認させた。
「今回、此処に来たのは『サウザンドアイズ』傘下のコミュニティが俺達に対して行った振る舞いの謝罪と賠償をしてもらいに来た」
「・・・・・・詳細を話してもらえますかな?」
白夜叉から発言の許可をもらい、古城は今まで
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