暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico5彼方より蘇る破壊者〜Ancient Metallic Disaster〜
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とで唸りを上げる駆動音のうるささに顔を顰める。
この巨人の首は旋回と見上げる機能があるだけのようで、首を下に振られて頭部と胴体に挟まれて圧死するという悲惨な目には遭わずに済みそうだ。

「とっととぶっ壊そうぜ。首の装甲は薄そうだし。アイゼン、カートリッジロード」

「ああ。サブナック一佐、お手伝いします」

「おう。任せたぞ。この装甲もクリスタルと同じ妙なバリアが張られている。気を付けろ」

こうしている間にも射砲撃班はいつ撃墜されてもおかしくない砲撃群の中を翔けている。すぐにでも破壊しなければ。“レヴァンティン”を鞘に収め、カートリッジをロード。破壊力ではなく切断力重視の一撃をお見舞いしてくれる。

(ん・・・? 何かしらの文字が書かれているな・・・)

ふと、首を護る滑らかな装甲表面に文字が書かれているのに気が付いた。目を凝らしてよく見てみる。

「・・・A、M、T、I、S、・・・ア、ム、ティ、ス、と読むのか・・・? モデルナンバー・・・TA0109・・・BERGEL、MIR・・・バーゲル・・・、ベルゲルミ・・ア・・・いや、ベルゲルミルか・・・?」

A.M.T.I.S. Model number:TA-0109:BERGELMIR。そう記されていた。それがこの巨人の名前、なのかもしれん。万が一に備え、その文字を記憶していると、「ぼーっと突っ立ってんなよ、シグナム!」ヴィータに叱責されてしまった。すまん、と謝罪してすぐさま攻撃に移る。

「紫電・・・清霜!!」

鞘内に溜めた魔力を爆発させ、“レヴァンティン”の超高速居合いを行う。元々の切断・破壊力を備えた斬撃に、速度を上乗せすることでその威力を格段に上昇させる剣技だ。

「ぐぅぅ・・・っ! ヴィータ! サブナック一佐!」

斬れない。目に見えない何かしらの障壁によって衝撃が完全に逃がされた。だがこれで終わりにはしない。弾き飛ばされるより早く2人に合図を出す。真っ先に「ラケーテンハンマァァァーーーッ!」ヴィータの一撃が“レヴァンティン”の間近に打ち込まれる。さらに「おぉぉぉらぁぁぁぁッ!!」サブナック一佐の上段回し蹴りがヴィータの反対側付近へと撃ち込まれた。

(僅かに抵抗が弱まった・・・!)

障壁から伝わってくる抵抗力が緩んだのが“レヴァンティン”の柄を持つ右手から伝わって来た。ヴィータやサブナック一佐も気付いたようだ。ヴィータはカートリッジをロードし、「ぶち貫けッ!」ブースターの噴射力を増加。サブナック一佐は両拳で連打。そして私は鞘に魔力を纏わせての打撃、間髪入れずに「紫電一閃!」を叩き込んだ。

「「「っ!!」」」

バキン、と砕ける音が鳴った。先程まで我らの攻撃を拒んでいた障壁が砕けたことを意味する音だった。“レヴァンティン”が、
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