暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico5彼方より蘇る破壊者〜Ancient Metallic Disaster〜
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破壊してほしい!』

各隊長・班長の指示が飛ぶ。近接班の指揮官となったサブナック一佐が、十指から放たれる砲撃の合間を縫って巨人の頭部へと向かって突撃していく。剣の騎士である私や鉄槌の騎士であるヴィータも近接班となる。ゆえに『ヴィータ、行くぞ』迫る砲撃を躱しながらヴィータへとそう告げる。

『おうよ! 鉄槌の騎士ヴィータと鉄の伯爵グラーフアイゼンに壊せねえモンはねぇっ!』

私とヴィータもサブナック一佐の後に続くと、『先の模擬戦が楽園の番人(おまえたち)の全てではないと期待するぞ』サブナック一佐からそのような個人的な思念通話が送られてきた。私は『ええ』と、ヴィータは『こういうデカブツ破壊こそがあたしの本領だ!』と応じた。

――勝者の眼光(ルス・デ・グロリア)――

面甲の目の部分に空いている細いスリットの奥、ちょうど眼球部分になる位置が発光した。それは正しく巨人の目なのだろう。そしてそれは攻撃でもあった。スリットの奥から発射される2本の砲撃。私はその砲撃を横移動することで躱し、即座に接近する。

「紫電・・・一閃ッ!」

兜の額部分の窪みに収められている巨大な球状のクリスタルへと攻撃を仕掛ける。燃え盛る“レヴァンティン”を容赦なく振り下ろした。一撃で破壊できずとも少なからず傷は付くだろうと思っていたのだが、「うぐっ・・・!」逆にこちらにダメージが入った。その頑強さに柄を握る両手が痺れ、しかも何かしらの障壁が働いているのか数mと弾き返されてしまった。

「何やってんだよ、シグナム! だらしねぇぞッ!」

――ラケーテンハンマー――

急襲突撃用の形態を取った“グラーフアイゼン”による一撃が、先ほど私を弾き返したクリスタルへと直撃した。しかし「いってぇ・・・!」ヴィータもまた弾き飛ばされてしまった。
続けて、「別の個所を狙え!」サブナック一佐がガントレット型のストレージデバイスによるアッパーで巨人の顎下を殴り上げ、「フィストカノン!」拳より零距離砲撃を発射した。ヴィータを撃墜したのもアノ攻撃だった。

「硬いな・・・! これは骨が折れそうだ」

ふるふると右手首を振るサブナック一佐。どうやら今の攻撃で手首を痛めてしまったようだが、「だからと言って退けはしねぇが」ガツンと拳を突き合わせ、集中砲火を行う射砲撃班を薙ぎ払うかのように腕を振るった巨人の首へと攻撃を仕掛けた。

「ヴィータ、首を狙うぞ。頭部を斬り飛ばす!」

「装甲部分よりかは潰しやすそうだよな・・・!」

――勝者の眼光(ルス・デ・グロリア)――

目から放たれる2本の砲撃を回避し、巨人の首の付け根部分へと最接近する。根元ではすでにサブナック一佐が装甲に向かって拳や蹴りを打ち込み続けていた。私たちも根元に降り立ち、巨人が首を動かすこ
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