暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico5彼方より蘇る破壊者〜Ancient Metallic Disaster〜
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人へと攻撃を開始する我々攻撃班13人。そして撤退を始めたリンドヴルムの逮捕するための追撃班、湖面にて救助を待つ発掘隊を救う救助班もそれぞれ行動を開始した。
「撃て、撃て、撃て、撃て!」
巨人を包囲するかのような陣形を取り、一斉に射撃や砲撃を発射していく。私も同僚に遅れることなく、「空牙!」“レヴァンティン”を横薙ぎに振るって魔力斬撃を飛ばし、「おらぁ、行けッ!」ヴィータも “グラーフアイゼン”で魔力弾を打ちつけて発射するシュワルベフリーゲンを6発と打ち放った。
我々の攻撃が一直線に巨人へと向かい、そして着弾した。爆発に呑まれる巨人。巨人は攻撃に晒されても動きを見せず、直立不動のまま。それから1分ほど我らは攻撃を続けたのだが・・・。ダメージが入っていないことを我々に示すかの如くその偉容をまざまざと見せつけて来る。甲冑どころか外套すらにも微細な傷や汚れが付けられないとは。
『おいおい、この感じ、なんか憶えがあんだけど』
『奇遇だな。私も、この理不尽な防御力には憶えがある』
何度目かの空牙を撃ち終えた時、ヴィータからそう思念通話が入ったため、私も同じ考えをしていたことを伝えた。圧倒的な攻撃力と防御力を備えた、“エグリゴリ”・レプリカ。そう、ゼフォンやミュールといったアノ機械兵器と同じ・・・。
『各員、警戒! マントが開いていくぞ!』
エルグランド二佐からの思念通話が攻撃班全員に回った。巨人が羽織っていた白い外套がバサッと音を立てて広げられた。そして知る。それは外套などではなく、「翼・・・?」だったのだと。4対8枚の翼は大きく左右に広げられ、その表面が青白く光った。直感に頼らずとも理解できる。あれは、攻撃の前兆だ。
『各員、回避準備! 何かしらのアクションが来るぞっ!』
サブナック一佐からの警告が頭の中にけたたましく響いたその直後、巨人の両腕が勢いよく持ち上がり、10本の巨大な指先を我々へと向けた。指先には半球状の赤いクリスタルが有り、そのクリスタルが強く発光。と同時に予想される射線上より急速離脱した。
――
天上の閃光
(
ラージョ・デ・シエロ
)
――
そして十指の先端のクリスタルから発射される青白い砲撃群。攻撃時の予備動作がハッキリして、さらに我々はいつでも回避行動へ移れるよう警戒していたおかげで、全員が直射砲撃を回避しきった。そして巨人は、その巨大さをなんでもないと言うように翼を羽ばたかせることなく静かに空へと上がった。
――
天上の閃光
(
ラージョ・デ・シエロ
)
――
『各員、魔法を物理破壊設定へ変更!』
『その場に留まり続けるな! 常に動き、的にならないように注意を払え!』
『各員、得意魔法で集中攻撃!』
『近接班は頭部を集中的に狙う! 射砲撃班は両腕と翼を最優先で
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