暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico5彼方より蘇る破壊者〜Ancient Metallic Disaster〜
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痴は聞いたことのあるような話だったから、「もしかしてリンドヴルムか・・・?」あたしは真っ先に思い浮かんだ連中の名前を告げた。すると「正解。ここ数ヵ月、鳴りを潜めていたんだけど、最近また活動を始めてね」ビンゴだった。鳴りを潜めてた期間を訊いてみると、あたしらパラディース・ヴェヒターとの戦後からがスタートだった。

『さすがに部隊2つを立て続けに潰されちゃ滞るわな』

『新たなメンバーを引き入れ、戦力となるように育てる期間だったのかもしれんな』

そういや、あれから全くと言っていいほどに仕掛けて来ないよな。流石に管理局員になっちまったから諦めたのかも・・・って、んなわけないか。今でも堂々と管理局を敵に回してんし。

「あ、シグナムさん、ヴィータ。午後からは私も参戦しますから、一緒に頑張りましょう!」

模擬空戦は午後も行われる。午前の部じゃ負けたけど、今度は勝って見せる。セレスが差し出して来た右拳へと、「ああ」あたしとシグナムも拳を差し出してコツンと突き合わせた。その時、フィレスが「えっ!?」急に立ち上がったからあたし達はビクッてなった。

「お姉ちゃん・・・?」

「なんだよ、フィレス。驚かせんなよ」

「ごめん、話はあとで! 機動一課・スノー分隊隊長フィレスから各員へ! スクランブル!リンドヴルムのメンバーが索敵圏に侵入! 真っ直ぐグレースケレ湖に進行中! ゲイル分隊・フレア分隊・アース分隊と合流し、空戦班はリンドヴルムを迎撃・逮捕! 陸戦班は遺跡のゲートウェイエレベーターと内部を警備!」

フィレスが自分の部下に通信を繋げながらカフェの出入り口へ駆けだした。今回のリンドヴルム迎撃・逮捕は機動一課の仕事だ。けど本音を言えばあたしも出たかった。連中とは因縁もあるしな。だからいつか対リンドヴルムの任務に就いて、絶対にミスター・リンドヴルムをとっ捕まえてやる。

「お姉ちゃん。頑張って・・・!」

展望カフェのパノラマウィンドウに近寄って、グレースケレ湖上空をすっ飛んでくフィレスや他の隊員の姿を見守る。そんで湖上で始まった機動一課の空戦班10人とリンドヴルムの私設部隊8人の空戦を、あたし達に続いてカフェに居た他の局員たちも見守り始めた。
数で言えば機動一課の方が多い。遠目だからよくは見えねぇけど、フィレスが他の隊員より頭ひとつ抜き出てるのは判る。いくら相手が武器型ロストロギアでも、フィレスら一課員の腕には及ばなかった。次々と撃墜していく。

「さすがお姉ちゃん!」

残り2人となったところで、「うおっと!?」それは起きた。グラグラと揺れ始める足元、っていうよりは地上本部自体が大きく揺れ出した。地震だ。揺れが徐々に大きくなり始めたから片膝立ちすることで転倒を防ぐ。

「なんだ、おい、あれ!」

局員の誰か
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