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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico5彼方より蘇る破壊者〜Ancient Metallic Disaster〜
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けど。何せ片方――セレスはあたし達と同じ2212航空隊所属で、さらにはあたしやシグナムと同じ第2分隊員だからな。あたし達の許可を聞いて、「ありがとうございます」「失礼します」2人は小さく頭を下げて、ケーキやティーカップが乗ったトレイをテーブルに置いてから空いてる椅子に腰掛けた。

「つうかよ、セレス。お前、休んでおいてなんでウスティオ(ここ)に居るんだよ。お前が居なかった所為で、あたし撃墜されたんだぞ」

12歳っつう若さながらもセレスは剣の騎士として結構な腕を持ってる。シャルと同格くらいか。だからセレスが居たら、模擬戦だってもっと事を上手く運べたはず。思い出したらリベンジしたくなってきた。バトルマニアじゃねぇのにな。

「すみません、ヴィータさん。家の仕事で休まざるを得なくて」

「確か、お前やフィレスはミュンスターコンツェルンの・・・」

フィレス・カローラとセレス・カローラ。名前から見て判るように姉妹で、フィレスが姉、セレスが妹だ。2人ともシャルの友人で、今ではあたしら八神家やなのは達とも友人関係になってる。
そんな2人は、管理局と聖王教会の両方に籍を置いてる騎士でもある。そんで、管理局運営に必要な資金の出資の大半を賄うミュンスターコンツェルンのトップ、カローラ財閥の令嬢。時折、そっちの仕事もするとは聞いてたけどさ。だからってこの大事な日にそりゃねぇよ。

「はい。今日はウスティオに在る子会社への視察だったんです」

「だから局の制服じゃなくてスーツ姿なわけな」

「お前も随分と大変な道を歩んでいるな、セレス。局に教会に会社とは」

「好きですから♪」

セレス・カローラ。第2212航空隊所属の古代ベルカ式騎士。歳は12歳っつったかな。階級は一等空士。一応は先輩だ。そんなセレスの事情は判ったとして、「フィレスは機動一課の仕事か?」古代遺失物管理部・機動一課の課員のフィレス。制服姿ってことはやっぱ仕事だろうな。

「グレースケレ湖の湖底に遺跡が在るんだけどね。そこにロストロギアがあるって話で、一課が助力要請したスクライア一族がロストロギアを発掘。一課は発掘の手伝いと護衛。ちなみに私の分隊は休憩中だから、こうしてのんびりティータイム」

フィレス・カローラ。機動一課所属の古代ベルカ式騎士。歳は18歳だっけか。階級は二等空尉。そんなフィレスが、疲れてます、って言いたげに首をコキコキ鳴らした。シグナムが「随分と疲れているようだな。しっかり休んでいるのか?」って声を掛けた。

「私の分隊、夜勤(ナイト)シフトで、少し寝不足なんですよ。ふわぁ。失礼」

「ぶっ通しで発掘してんのか?」

「ううん、夜はちゃんと休むよ。でも警備しておかないと。最近、また増えたの。ロストロギア荒しが」

フィレスの愚
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