Life3 天と地の局地戦
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一誠はリアスに事情説明をしていた。匙がソーナに尻叩きを受ける歪なBGMをバックに。
聞き終えたリアスは叱りつつも、何時もの様に優しく抱き寄せてから離れる。
そして――――。
「――――そう、シロウが・・・・。それにしても、イッセーとシロウが幼馴染だったなんて、思わなかったわ」
一誠が士郎の乱入について話してから、困惑するリアス。
「いやー、俺も士郎さんに会うのは久しぶりだったんですよ。フルネームも知っていた訳じゃありませんでしたし。――――それで、部長。士郎さんはホントに一般人なんですよね?」
「ええ、それは間違いない筈よ。シロウは只の人間だし、魔力も感じた事も無いわ」
一誠の疑問に簡潔に答えるリアス。しかし今度は、小猫が聞いて来る。
「でも、部長。藤村先輩、すごく強かったです。それに動きも、尋常じゃない速さでした。それでもですか?」
「・・・・たまにね、いるのよ。一般人の中に、体術だけでとんでもなく強い人間って」
そのリアスの答えに何所か引っかかる部分はあったものの、小猫は取りあえず納得する。
一方、リアスは自分の愛しき眷族たちの疑問に素で返しただけではあったものの、シロウと言う只の人間であり幼馴染を巻き込みたくなかったからと言う理由で、頑なに否定した私的感情部分があったのではないかと言う想いを否定できなかったことを自覚すると同時に、嘆息する。
もし、もし私の悪魔である事がばれれば、シロウとの関係が壊れるのではないかと言う危惧を抱いたためだ。
何といってもシロウはリアスにとって、只の人間の中では初めての友達第一号なのだから。
−Interlude−
人間界の某空中宙域に白い物体が高速で駆け抜けていた。
その物体は白い翼を生やした白い人間?である。
彼の名はヴァ―リ・ルシファー。
とある事情により、堕天使組織神の子を見張る者の長たるアザゼルに拾ってもらい、里親なっている彼の者の頼みによりコカビエルら討伐及び回収の理由で、ヴァ―リは自身の神滅具の白龍皇の光翼を禁手化させた白龍皇の鎧状態のまま駒王町に向かっていた。
『ん?ヴァ―リ、前方に何か見えるぞ?』
「何?」
宝玉からのアルビオンの声に反応する、ヴァ―リ。
知らせ通りの方に向けば確かに、進行方向に何かが見えた。
それは近づくにつれ、よく見えてきた。それは・・・・黒。
いや、僅かに空の色も見えるモノの、基本的には黒にまみれていた。
更に近づいてからよくわかる。それは群れだった。
目の形をし
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