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英雄は誰がために立つ
Life3 天と地の局地戦
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ていたり、人面の虎だったり、蜥蜴だったり、共通点があるとすればどいつもこいつも色は基本的に黒く翼が付いていた。
 しかも、偶然に群れている訳では無い。確かに異形の群れたちは此方を――――ヴァ―リを見ていた。

 『何なのだ、奴らは?まさか、コカビエルの手先か?』
 「さぁな。だが、邪魔をすると言うのであればすべて薙ぎ払ってから進むだけだ」

 そして、そのままヴァ―リは異形の群れに突貫していった。


 −Interlude−


 士郎は今、玄関先に居た。
 確かに夜更けこそ魔術師・魔法使いや悪魔・妖怪などの活動に打ってつけの時間帯ではあるが、訓練をするにしても戦闘時の赤い外套赤いフードと言った格好は遣り過ぎ感を否めないだろう。

 その理由として、駒王学園方面から魔力の波動を感知して出かけるところなのだ。
 夕方の2人だけならばリアス達全員で行けば事足りるであろうが、《戦争狂》と言う悪癖を持つ聖書に記される堕天使の一体、コカビエルではリアスたちだけでは荷が重すぎるであろう。
 故に救援と言う理由から、居間から出発するところだったのだ。何より、サーゼクスからの通信での直々の頼みでもあったからだった。

 そこに、念話が来る。

 【――――――・・・・―――――・・・・・―――】
 「ああ、今から行ってくる。だから、いざという時は頼んだぞ」

 そうして、士郎は念話相手の返事を聞く間もなく家を後にした。
 それは、この相手への信頼の証であろう。
 この事に相手自身は苦笑しながら・・。

 【――――これ位は任せておけ】

 と、誰に聞かせるでもなく宙に言い放った。


 −Interlude−


 リアスたちは今現在、駒王学園のグラウンドにて戦闘を繰り広げていた。

 まず最初に、コカビエルに嗾けられたケルベロス2体を連携で撃破した。
 その後に、その戦闘で時間稼ぎに使い完成させた4本分のエクスカリバ―を使う外道神父フリードを、亡くなった仲間たちの思いを受けて禁手化(バランス・ブレイク)による聖と魔の融合双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)を使う祐斗と、亜空間から取り出したデュランダルを携えたゼノヴィアの猛攻になすすべなく倒れた。

 その光景を見ていたバルパーは、何か色々とのたまわっていたが上空から落とされた光の槍により絶命した――――いや、してはいなかった。
 光の槍からバルパーを助けたのは、件の魔術師だった。

 「む、むぅ?誰だか知らんが、助かっ、ぐっ・・・」
 『寝てろ』

 件の魔術師は、助けたバルパーを首に手刀を撃ち放ち、即座に気絶させた。
 その様子を、上空から光の槍を放った本人のコカビエルは、クククと笑い声を漏らす。

 「自分
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