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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
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なければ暇なのである。
それ以上にEランクの俺には用がないとの事。
ランク見ただけで人を判断するとは…最近の若いやつらは教育がなってないよな。
「はぁ…疲れた」
「ん、帰ったか」
俺に遅れて金次も帰ってきた。
ホームルームの時の一騒動から今日一日を無駄に走り回った為か、ひどく疲れているようだ。
「あぁ、帰ってたのか」
「まぁな。そっちこそ、お疲れだったな」
「ホントだぜあのでぼちんめ…」
金次はそう言ってどかっとソファに座る。
俺は金次の前に紅茶を出してやり、金次はそれに口をつけた。
「なぁユウジ…」
「ん?」
「今朝のチャリジャック…武偵殺しの仕業らしいんだけど何か知らないか?」
「武偵殺しねぇ…?
そもそも何でお前を狙ったのかは知らんのだが、犯人位は特定出来るな」
「ホントか!?誰だ!?」
「あー…ん?………………へぇ」
「お、おい。どうしたんだよ」
「いや別に。そうだな。こればっかりは言うことができないな。
まぁ、蜂に刺されたと思って諦めろ」
「そうか…分かった」
うんうん、素直なやつは嫌いじゃない。
しかし、武偵殺しは峰だったのか…。
これは後で話を聞きに行くべきだろうな…。
”ピンポーン”
「ん?誰だこんな時間に」
「………(この気配は…」
”ピンポーンピンポーンピンポーン”
「だぁぁぁぁ!今出るようっせえな!」
金次は声を腹立たせながら玄関へと向かい、ドアを開けた。
「遅い!私が来たら5秒以内に出なさいよね!」
今日の転校生、神埼・H・アリアがたっていた。
「か、神埼!?」
「アリアでいいわよ」
そう言って神埼は金次をスルーして家に上がり込んだ。
当然リビングには俺が居るため、必然的に目が合う。
「アンタがキンジの同居人ね?」
「だったら何だ不法侵入者」
「ふん、まぁいいわ」
そう言って神埼は俺を無視して窓際へと歩いていった。
何なのこいつ?マジで何様のツモリなわけ?
「おい!勝手に上がるなよ!」
キンジは慌てながらもリビングへ戻ってきて言った。
「良いじゃない別に。
それよりもキンジ!アンタ私の奴隷になりなさい!」
そう言って神埼は金次に指を突きつけてそう言ったのであった。
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