暁 〜小説投稿サイト〜
願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
新学期
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
なければ暇なのである。
それ以上にEランクの俺には用がないとの事。
ランク見ただけで人を判断するとは…最近の若いやつらは教育がなってないよな。

「はぁ…疲れた」

「ん、帰ったか」

俺に遅れて金次も帰ってきた。
ホームルームの時の一騒動から今日一日を無駄に走り回った為か、ひどく疲れているようだ。

「あぁ、帰ってたのか」

「まぁな。そっちこそ、お疲れだったな」

「ホントだぜあのでぼちんめ…」

金次はそう言ってどかっとソファに座る。
俺は金次の前に紅茶を出してやり、金次はそれに口をつけた。

「なぁユウジ…」

「ん?」

「今朝のチャリジャック…武偵殺しの仕業らしいんだけど何か知らないか?」

「武偵殺しねぇ…?
そもそも何でお前を狙ったのかは知らんのだが、犯人位は特定出来るな」

「ホントか!?誰だ!?」

「あー…ん?………………へぇ」

「お、おい。どうしたんだよ」

「いや別に。そうだな。こればっかりは言うことができないな。
まぁ、蜂に刺されたと思って諦めろ」

「そうか…分かった」

うんうん、素直なやつは嫌いじゃない。
しかし、武偵殺しは峰だったのか…。
これは後で話を聞きに行くべきだろうな…。

”ピンポーン”

「ん?誰だこんな時間に」

「………(この気配は…」

”ピンポーンピンポーンピンポーン”

「だぁぁぁぁ!今出るようっせえな!」

金次は声を腹立たせながら玄関へと向かい、ドアを開けた。

「遅い!私が来たら5秒以内に出なさいよね!」

今日の転校生、神埼・H・アリアがたっていた。

「か、神埼!?」

「アリアでいいわよ」

そう言って神埼は金次をスルーして家に上がり込んだ。
当然リビングには俺が居るため、必然的に目が合う。

「アンタがキンジの同居人ね?」

「だったら何だ不法侵入者」

「ふん、まぁいいわ」

そう言って神埼は俺を無視して窓際へと歩いていった。
何なのこいつ?マジで何様のツモリなわけ?

「おい!勝手に上がるなよ!」

キンジは慌てながらもリビングへ戻ってきて言った。

「良いじゃない別に。
それよりもキンジ!アンタ私の奴隷になりなさい!」

そう言って神埼は金次に指を突きつけてそう言ったのであった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ