祭の終幕と夢の開幕
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『な、何でそこで相方じゃなくて相棒に言い直したんですか!?』
・賢姉様: 『あら? 私は単にこっちの方が適した言い方かしらと思って言い直しただけなんだけど浅間が憤るなんて……ちょっとこの理解が足りてない姉に語ってくれない?』
・あさま: 『く……!』
とりあえず内股にならないようにして周りを代表して告げてみる。
「───羨ましいのかよ?」
「ちげーーよ!!」
何故か観客も含めて大合唱された。
成程。
「よし、正純。後は任せた」
「ここに来て人身御供か!?」
愕然とした声を出されるが何を言う。
俺とお前の役割分担を考えれば間違っていないだろうに。
お前は喋って戦争を誘発……おっと欲望に素直過ぎた。
正純は喋って戦争を回避し、俺はぶった斬って戦争を終わらせる役割なので間違いなく正しい判断であるだろう、うん。
だから、とっとと智を連れてデートに逃避しようとしていたのだが
「───ほう?」
などと呟かれた瞬間に逃亡失敗は悟った。
面倒だなぁ、と心底思いながらとりあえず背後の呟きと共に体に纏わりつこうと指示された"モノ"を一睨みで抑える。
それに更に愉快気な微笑を響かせるのでしゃあなく背後に振り返る。
背後……女王の盾符が集まっている中でやはり笑っているのは中心に立っている金髪の女性。
そいつは名乗りもせずに勝手にこちらに話しかけてくる。
「やはりと言うべきか。大気の精がこちらの言う事を聞いてくれないではないか。流石は暴風神。風に関する事だけなら妖精女王の威厳も形無しだな」
「そいつはどうも。だが、この程度の事で一々賞賛してたら口が回らなくなるぜ? 何せ褒める所があり過ぎるからな」
「何でも斬れる所とか言うんじゃないだろうな?」
「はン……何でも斬れるが褒め言葉と思ってんならそりゃ学が足りてねぇな」
ほぅ? と再び愉快気に笑顔を浮かべてくる先を促してくるのでこちらも答えといてやる。
「最初から何でも斬れる……なんてものはただのつまんねぇヌルゲーだ。いいか? 至高の剣技っていうのはな───何でも斬れねえから始まるから格好いいんだよ」
成程な、と実に納得したように頷き
「自己否定か?」
「いんや? 剣神だからと言って何でも斬れるわけじゃねえからな。自画自賛。血とか選ばれたという言葉に居座るのが趣味かよ?」
そんな風に挑発してみると相手は今度こそ口を少し開けて笑い声を上げ
「成程。己に酔っているだけの小僧かと思っていたが中々に人間らしいではないか自称世界最強よ」
「酔ってはいるぜ? 自分に酔えないような面白味の無い生き方をしているわけじゃないからな。何せ何れ他称世界最強になる男だからな」
「この妖精女王
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