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とある3人のデート・ア・ライブ
第六章 颶風の巫女
第1話 修学旅行
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と、それを返すように若い女の声が響いてくる。

そう、その声の正体は直接現場に出向いてきるDEM第二執行部部長、エレンだった。

エレン『それともう一人……』

ジェームス「うん?どなたで?」

エレン『上条当麻……彼にも気をつけてください』

ジェームス「なぜです?彼は精霊ですらないのでは?」

エレン『彼は学園都市の人間です』

ジェームス「……あぁ、能力開発を行っているという」

エレン『何をしでかすか分かりません。くれぐれも気をつけてください』

ジェームス「えぇ。肝に銘じておきますよ」


ーーーー
ーーー
ーー



或美島に着くやいなや十香はみんなが向かう先とは逆方向に走って行ってしまった。

士道「お、おい十香!」

上条「不幸だ……」

二人は急いで十香を追いかける。

道に迷わなければ幸いだけど……上条の不幸は次元が違うから、どうなるのやら。



と、突然十香がふと足を止めた。

十香「む……?」

士道「おい十香。早くみんなのところに戻るぞ」

十香「何か……おかしくないか……?」

十香が空を見上げてそう呟いた。

士道と上条もそれにつられて見上げる。

上条「……これは!?」

士道「な、なんだ……こりゃあ」

つい先ほどまで綺麗に晴れ渡っていたのに灰色の雲が空を覆っていたのである。

快晴は暗雲に。凪は烈風に。穏やかな水面は荒れ狂っている。

まるで台風が来たかのように落ち葉やゴミが吹き飛ばされていく。

上条「おい士道、十香!急いで戻るぞ!」

士道「わ、分かった!」

十香「!シドー、危ない!」

と、十香は士道の身体を突き飛ばした。

士道「な……」

そして次の瞬間、

十香「ぎゃぷッ!?」

金属製のゴミ箱が飛んできて十香の頭にクリーンヒットした。

上条「と、十香!?」

急いで十香に駆け寄るが、十香は完全に目を回してしまっていた。

上条「仕方ない……」

上条はどうにかぐったりしている十香を背負って、士道と一緒に皆の方へと戻って行こうとした。

士道「あ……?」

でも士道は気付いた。

そこに二つの人影らしきものが見えたことに。

上条「ん?どうしたんだ?」

士道「いや……今、何か……」

上条「!?」

士道「ー!」

士道と上条は息を詰まらせた。

上空で幾度となく激突していた二つの影が一際大きな衝撃波を伴ってぶつかり合った瞬間、すさまじい風が士道たちを襲った。

士道「うわっ!」

上条「くっ……」

二人は吹き飛ばされぬように足を踏ん張り、身体を丸めるような姿勢を取る。

そして二つ
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