第三十五話 氷炎の狼
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口から放たれた冷気の弾がもんざえモンに炸裂した。
もんざえモンの身体が凍結していく。
動きが完全に止まったのを見てガルルモンXはとどめの一撃を繰り出す。
ガルルモンX[ガルルスラスト!!]
後方宙返りと同時に相手を蹴りつける技を繰り出す。
その衝撃で、もんざえモンが吹き飛び、背中のファスナーから黒い歯車が飛び出した。
ルカ「黒い歯車…」
フレイモン[またかよ…]
なのは「ガルルモン!!」
なのははガルルモンXに嬉しそうに抱き着いた。
ガルルモンX[俺、強かっただろ?]
なのは「うん!!」
アリシア「いいな〜」
アリシアは羨ましそうにガルルモンXとなのはを見ていた。
もんざえモン[おもちゃは飽きられるとあっさり捨てられ、壊されてしまう……それが許せなかったのです]
正気を取り戻したもんざえモンは語る。
背を丸め、申し訳なさそうに語る背中が寂しかった。
もんざえモン[おもちゃが遊ばれちゃいけない、おもちゃが遊ばなくちゃいけないと思って…すみません、思い上がっていたんです]
アリシア「思い上がってるなんて、そんなことないよもんざえモン。もんざえモンの言ってる事はは間違ってないもん」
プロットモン[そうよ。少しやり方を間違えていただけだわ。]
アリシアだって、他の子供達も、皆小さい頃は沢山のおもちゃに囲まれていたのだ。
その時の気持ちは、まだちゃんと覚えている。
顔を見合わせてにっこりと笑うアリシアとプロットモンにもんざえモンは微笑みかけた。
もんざえモン[ガブモン、ワシを正気に戻してくれてありがとう。お礼にハッピーにしてあげましょう。ラブリーアタック!!]
優しいピンク色のハートが、子供達とデジモン達を包んでふわりと空を飛ぶ。
暖かくて幸せな気持ちが沸き上がる。
今度こそ本物の笑顔が、笑い声が、おもちゃの街に溢れた。
〜おまけ〜
時間軸は闇の書事件終結後から数年後、大輔達は高校生くらいの年齢。
教会でカリムに報告をしていた一輝は礼拝堂に入ってきた気配に気付いて後ろを向いた。
一輝「大輔、フェイト?」
大輔「兄ちゃん久しぶり」
フェイト「一輝さん、お久しぶりです」
一輝「ああ、大輔も前より背が高くなったし、フェイトも綺麗になったな」
カリム「はい、見違えました。」
大輔「ありがと、二人共、今日は何か予定はあるか?」
大輔の問いに一輝とカリムは互いの顔を見合わせ、疑問符を浮かべたが、首を横に振る。
大輔「最近オープンした焼き肉屋に一緒に行こうと思ってさ
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