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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第三十五話 氷炎の狼
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逃げた。






























ルカとアリシアは走り続けるが、とうとうアリシアが膝をついた。
プロットモン[アリシア、大丈夫?]
フレイモン[ヌメモンも撒けたことだし、少し休憩するか?]
プロットモンとフレイモンがアリシアを心配そうに見下ろす。
ルカ「……」
フレイモン[ルカ?]
何かを見つめているルカをフレイモンは不思議そうに見つめる。
ルカ「…何か…来る…」
アリシア「え!?」
[お姉ちゃん達!!ここに隠れな!!奴が来るぞ!!]
ヌメモンがこちらに来るように手招き?する。
プロットモン[ここは隠れましょう!!]
フレイモン[おう!!]
ルカ達が隠れると同時に熊の縫いぐるみのようなデジモンが現れた。
ルカ「あれは…?」
フレイモン[もんざえモンだ…]
もんざえモン[おもちゃの町へようこそ。おもちゃを愛し、おもちゃに愛されるおもちゃの町の町長ですよ]
アリシア「あれ…いいデジモンなの…?」
プロットモン[そのはず…なんだけど…]
[騙されるな、最近奴はどうも様子がおかしいんだ…]
ヌメモンがアリシア達に注意する。
もんざえモン[皆と一緒に遊びましょう]
もんざえモンはそう言うと町に向かって行った。
フレイモン[行っちまった…]
ルカ「皆と一緒にって言ってた…もしかしたら皆、おもちゃの町に…」
アリシア「行こうよ!!」
[おもちゃの町で俺とデートか!!]
アリシア「…ごめんなさい」
アリシアは頭を下げると同時に駆け出した。
[ハッキリ言うお姉ちゃんだな…でも…そこがまた堪らなーい!!待ってくれよ、お姉ちゃん達ぃぃぃぃっ!!!!]
アリシア達はヌメモンの声を無視しながら走り続ける。
これがアリシアのクローンであるフェイト・テスタロッサには受け継がれなかったアリシア・テスタロッサという女の子が、何故か汚物系と呼ばれているデジモン達から異様に好かれて、モテモテであるという本人からすれば失神ものの事実が判明した瞬間である。
もちろんこの時まだアリシアは、自分の恐るべき体質について知るはずもなかった。






























おもちゃの町はまるで遊園地のような街だった。
1番高い場所には三角柱の赤い屋根と大きな窓をいくつも持った、白い城が立っている。
観覧車やジェットコースター、メリーゴーランド、といった様々なアトラクションがここからでも見えるし、西洋風の素敵な街並みを再現した通りがアリシア達を待っていた。
色々な色の風船が空に上っていくのが見える。
状況が状況でなければ、わくわくする光景だったのかもしれ
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