【ゼロの使い魔】編
055 戦後会談 ※但しロマリアは除く
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たのではないですか?」
(……これまた痛い質問が来たな)
マザリーニ枢機卿の言いたい事は判る。ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)≠ュらいはして欲しかったのだろう。しかし、さっきヴィットーリオにも言った通りぶっちゃけると、周りが信じて居ようが居まいが俺の作業は、あまり変わりが無かった。
「マナー違反ですが、それについては逆に聞きましょう。虚無≠持っているとは云え、何の立場の無い一メイジが声高々にハルケギニアには莫大な量の風石が眠っている!=Aこのままではハルケギニアはアルビオンの様に空中に浮いてしまう!=c…などと嘯いていたら信じていたでしょうか?」
「……まず信じて無いでしょうね。……良いでしょう。訊きたい事は終わりました」
マザリーニ枢機卿は瞑目しその場合≠シミュレーションして、その結果を悟ったのか、浅く一息吐くと、挙げていた手を下げ半歩だけ後退する。……それはマザリーニ枢機卿のターンの終了を著していたと云える。
「今度は俺からの質問良いだろうか、ヒラガ殿」
「構いませんよ。ジョゼフ陛下」
ジョゼフはマザリーニ枢機卿のターンが終わったの確認したのだろう、次は俺は≠ニ云わんばかりに矢継ぎ早に問い質そうしてくる。
「さてさて、ヒラガ殿の言葉の真偽は後々審議するとして、俺はヒラガ殿が…その世界をひっくり返してしまえる様な虚無≠ナ、何を成すか──何をしたいのか気になるな。……もはや、どこからどう見積もっても一国の一公爵として抑えたままでいるといのは、些か肩身が狭かろう」
「私は別にウェールズ陛下の下に就く事に異存はありませんし、公爵≠ニ云う立場にもこれといった異存はありません。それに公爵∴ネ上の爵位など身に余るものは望んでいません」
「……これは密偵からの情報だが、ヒラガ殿はアルビオンがサウスゴータの太守としてあちらへこちらへと、顔を広めているらしいが…。ククッ、どうにもヒラガ殿は統治欲やらが少ないらしいな」
……ジョゼフがそこまで言って、なにやら不穏な気を醸し出し始めたウェールズの顔を見遣れば、ウェールズの表情が少し変≠ノなっている事に、漸く気付く。……ウェールズの憔悴した様な、所在無さげにも見える顔を見たら、今会談の、真の%燉eが判ってしまった。
(……やられた。……立案は恐らくジョゼフか)
心無しか憔悴している様相のウェールズから、両肘をテーブルに付きながら両手を手の甲を上にして組むスタイル──俗に云うゲンドウ・スタイルを採って、口許を隠しているジョゼフに目線を向ければ、その隠している口端が密かに吊り上がっている様な気がした。
「ウェールズ陛下…?」
「すまないヒラガ殿──いや
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