【ゼロの使い魔】編
055 戦後会談 ※但しロマリアは除く
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人々はブリミル教の来歴を忘れて──ついでにロマリアの存在も忘れてしまっている。ヴィットーリオはその原因について糾弾しているのだろう。
……がしかし──
「そのような些事、とうの昔に対処≠オてありますよ」
ハルケギニアに来て、ハルケギニア漂流ツアー≠ノてアルビオンをに行った時。アルビオンがハルケギニアの空中を漂っている理由を──アルビオンに土≠ェ有る理由を考えて、少しずつ仮説を立てていき、その仮説を“答えを出す者”で答え合わせをしていけば自ずと判る事だった。……方法は、今回のロマリア忘却事件(仮)≠ニ同じで精神力(MP)≠倍加させ、その精神力(MP)を“エクスプロージョン”に注ぎ込んだだけの簡単な作業だった。
「……どうやってっ!?」
「そんなに難しい事はしていません。……ハルケギニアの地下に眠っている、風石が内包している風石の魔力だけ≠指定して、虚無魔法の“エクスプロージョン”で爆発させただけです」
「……ありえない…」
「なんとでも」
ヴィットーリオは謐々と語る俺を、まるで化け物を見るかの様な視線で睨む。……然もありなん。ハルケギニアの──と云うよりは、俺の知っているどんな魔法にしろ魔術にしろ呪文にしろ魔法力(MP)/精神力(MP)を消費する。虚無魔法は殊更にその傾向が顕著だろう。
……ちなみに他のとウェールズとジョゼフを除く2人──アルブレヒト3世とアンリエッタ姫からの、俺が騙っている虚無≠ノついて突っ込みが無いのは前以て周知してあるからである。
閑話休題。
「……そんな事、信じられません…」
「別に立場の悉くを喪ってしまったヴィットーリオ卿に信じて貰わなくても、こちらとしては困りません」
「……発言良いだろうか、ジョゼフ陛下」
「許可しよう」
ヴィットーリオと不毛な睨み合いをしていると、マザリーニ枢機卿がおずおずと手を挙げ、発言の許可を得る。
「ヒラガ殿にヴィットーリオ卿はハルケギニアの地底深くに風石が埋まっていると言ったがそれは誠の情報ですか? もしそれが誠の情報だとして、証明する方法は有りますか?」
「マザリーニ枢機卿の疑問も、尤もでしょう。……ええ。少なくとも多大な≠ニ云う言葉では言い表せれないほどの風石がハルケギニアの全土に埋まっていました。……証明する方法は対処≠オてしまった今となっては証明する方法はありません。……ですが、アルビオンに地面≠ェ有る理由をよくよく考えてみれば、ハルケギニアの地下に風石が埋まっている可能性は否めません。……よって、前以て──今から1年ほど前に先にも申した方法にて対処≠ウせて頂きました」
「……それを行う前に、他の国家へと周知しても良かっ
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