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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
9 眠る星が目を覚まし
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むとアスナは帰っていった。

 その間に頭の整理は終わってやっと平常運転にもどる。

「んじゃ、早速ボス戦に向けての話しに入ろうか。」

 そんな言葉で講義は始まった。実際に経験を重ねているシュンの説明は分かりやすく、すいすい頭に入ってくる。質問への答えも迷いはない。

 しかし問題が一つあった。

 目を合わせられないのだ...。主に恥ずかしくて。
 少しでもその青い目を見てしまうと膝を借りて熟睡している自分がどうしても頭に浮かぶのだ。
 意地でも目を合わせようとしない私にシュンはクスクスと笑い、でも何も言わずに今に至る。

「ほんとにそういうのいりません!!」
「おれがやってみたくなっただけだよ、それにそんなに言うなら目合わせてよ。」
「う...」

 まあそんなやり取りも講義が進むにつれて減っていき、

「まあそんな感じだ。といっても正直ぶっつけ本番になると思うしその辺のシュミレーションはそっちに任せとくよ。こればっかは俺にはどうしようもないし。」
「はい!分かりました!」
「さてっと、今度こそ街に帰ろっか。それともまた膝貸そうか?」
「からかわないでください!!早く帰りましょう!!」

 傍から見ればまるで恋人同士のやり取りは帰路でも続いてた。
 そんな風に知識面の目標はクリアしたため、今度は能力的な目標の番なのだが...。そこからの一週間はまさに猫の手も借りたくなるような忙しさだった。
 なにせ、私は今まで最前線の2〜3層下での活動が殆どだったのだ、
 最前線で戦力として通用するためのレベリングや装備、道具類の調達などやることは山積みだ。武器はレイピアを新調し、防具と盾は強化可能回数が無くなるまで片っ端から鍛えられた。

 お陰でDPSは跳ね上がり、防御力も盾での防御時のスリップダメージも殆ど気にならないレベルまで底上げ出来た。
 そうして装備を整えると、クエスト消化と並行してひたすらレベリングを繰り返す。

 その途中、シュンのアドバイスで新たに【戦闘回復《バトルヒーリング》】のスキルを取った。HPが少しづつだが自動で回復するという中々便利なスキルだった。

 そんなこんなで現実とは少し違う自分磨きをする日々がほんの少し続き、

「只今から、第25層ボス攻略会議を行います」

 いよいよその日は来た。
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