第三十四話 氷華の兎
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ルナモン[暑い…]
いきなりルナモンがガクッと崩れ落ちた。
蒸し蒸しとした暑さが子供達とデジモン達を襲う。
太陽の光は容赦なく降り注ぎ、子供達とデジモン達から余裕を奪っていく。
周りの景色が歪んで見えるほど、地面から熱気が立ち上る。
大輔「相変わらず砂漠は暑いぜ…」
ブイモン[本当に嫌になるよ…]
フレイモン[そうかあ?]
コロナモン[俺は全然平気だけどな]
ツカイモン[…君達は炎属性のデジモンだからだろう……]
ツッコミを入れながらツカイモンは汗を流しながら羽を動かす。
ガブモンX[……暑い]
なのは「ガブモン…」
ガブモンX[……暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い…]
ブイモン[うるさい!!]
ガブモンXの頭をブイモンは殴って黙らせた。
ユーノ「少し休もう。歩き詰めでしたし」
延々と歩き続け、疲れきってい子供達は樹の木陰で休んでいた。
木陰は涼しく、歩き続けて身体が火照っていた子供達が休むにはもってこいであった。
子供達が樹にもたれながら休んでいる間、賢はちゃっかり施設から持ち出したノートパソコンを取り出し、起動を試みた。
賢「やっぱり動かないか…施設内では使えたのにな…改造するしかないかな」
施設を出てから何回もパソコンの起動を試みていたが、1度も起動出来ていない。
すずか「起動しないんですか?」
すずかが賢の隣に腰を下ろす。
賢「うん。いつか改造しようと思ってる。冒険の役に立つかもしれないからね」
すずか「その時は私も手伝います。そういうの得意ですし」
賢「助かるよ」
はやて「………」
仲よさ気に話す賢とすずかをジト目で見遣るはやて。
ギルモン[はやて?]
ギルモンははやての様子に首を傾げた。
はやて「何でもあらへん…何でも…グス…」
ギルモン[は、はやて!?ど、どうしたんだ!?どこか痛えのか!?]
ふて腐れたような態度のはやてにギルモンは慌て始めた。
ルカ「ねぇ、あれ何?」
ルカの目線の先には、黒い煙が上がっている場所があった。
大輔「?」
大輔が立ち上がり、煙が上がっている場所に向かう。
その時、パソコンの電源が入った。
賢「あれ?」
すずか「電源が入った…」
しかし、よく見るとパソコンのバッテリーは0になっている。
大輔「おい!!こっちに来てくれ!!」
不思議に思ったものの、賢とすずかは向こうに足を向けた。
子供達の目の前には大きな工場があった。
もくもくと煙突から立ち上る排気ガス。
どこからか聞こえてくるエンジン音。
トタンの屋根もコンクリートの壁も、何もかもが自分達
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ