暁 〜小説投稿サイト〜
ワスレナグサ
初恋____山口

[2]次話
俺の初恋はきっと間違っている。

だって...初めて好きになった人が男の人だなんておかしいでしょ?
相手は...わかるよね?
そう。
ツッキー。

俺はあの、クールで意地悪でメガネで頭が良くって女の子にモッテモテのツッキーに恋しちゃったんだ...

告る?
とんでもないっ!!
そんなこと出来っこないよ...
実は昨日ツッキーが男の子に告白されてるの見ちゃったんだよね...
真っ赤な顔した男の子が
「好きなんです!!付き合ってくださいっ!!」
って言ったらツッキーなんて言ったと思う?
「ホモとかキモいから。もう近付かないでくれる?」だって...
"ホモとかキモいから"だよ!?
女の子よりも酷いフラレ方だったよ!!
フラレた男の子の顔見たらこの世のものとは思えないような絶望顔だったよ...

その結果を見て告るの止めるのも卑怯なのかもしれないけど...
あの男の子みたいに"近付かないで"なんて言われたくないもんなぁ...

「はぁ...」
「なにため息ついてんの?」
急にツッキーに話しかけられて心臓が飛び出るかと思った。
「ううん。なんでもないよ!!」
"ツッキーの事考えてたんだよ?"なんて言えない...
[2]次話


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