三十九話:授業参観〜その一〜
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カシャ! カシャ!
カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ!
「……………………」
兵藤一誠です。俺は今真面目に英語の授業を受けている所です。
何でも今日は授業参観なので少し変わったことをやるらしい。
カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ!
カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ!
「それではみなさん粘土で自分の大切な物を表してください、それではLets,try!!」
そんな物を俺は英語として認めねえ!
それと最後の発音だけやたら発音が良くてムカつく!
カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ!
カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ! カシャ!
……………それとだ。さっきからずっと無視して来たがいい加減に限界だ。
もう、言わせてもらうぞ。流石に我慢ならねえ。
「さっきから『カシャ! カシャ! カシャ!』うぜえんだよ! 今すぐ撮るのをやめるか、出て行け!! ミランダ!」
「お断りします」
「取りあえず、そのバズーカみてえなカメラから手を離せ!!」
俺の命令にも聞く耳も持たずに断るミランダ。
というか、さっきから恥ずかしいだろうが! 明らかに俺を撮っているのが分かるからクラスメイトと保護者の目線がなんか生暖かいんだよ!!
「というか、何枚撮る気だてめえは!? 授業が始まって五分も経ってねえのに百はいってるだろ!」
それと俺だけじゃなくてアーシアとイリナも撮ってやれよ。
因みにこれは決して身代わりじゃないからな?
「ご心配なく。私のカメラさばきに死角はございません。アーシア様もイリナ様もしっかりとお納めしております」
「人の心を読むんじゃねえ!!」
もう、俺の家にはまともな人間が一人も存在しないような気がしてきた。
というか最近はまともな人間に会ってない。
不味い……胃が…っ!
「坊ちゃま。授業中に席を立たれるのはいけませんよ」
「なぜだ! 何で俺がこいつに常識を注意されてるんだ!?」
物凄く納得がいかねえ。
何だ。あれか? もしかして俺がおかしいのか?
「それに私は途中からクロームお嬢様の方にも行きます。ですのでそれまでの間にベストショットを撮らなければならないのです。どうか分かってください」
「俺が知るか!!」
もういい。ミランダは空気だと思いこむ。
だから、直ぐに大丈夫になる…………はずだ。
「おお! 兵藤君にこんな才能があったとは!? ああ、私はまた生徒の隠された才能を見つけてしまったの
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